最初にお断りしておきますが、血統とか遺伝子とかの話ではありません。
資産家の家はずっと繁栄するなんていう馬鹿げた話でもありません。
そもそも、わかっている限り代々、百姓の家柄の私がそんなものを認めることはできません。
言いたいことは家庭内の考え方です。
今週の宋文洲さんのメルマガが象徴的です。
かいつまめば、お子さんがネットで商売したいというのを母親は「子供なのにお金儲けなんていう汚いことに手をだすなんて」といい、父親は「やるべきだ」というという悩みを紹介しています。
私がかねてから怖いと思っているのは、家庭内の意見です。
- お金はどこかに勤めて、毎月決まった額をもらうもの
- 真面目に働いていれば悪くはされない
- 起業なんてバカがやって失敗するもの
- 日本人はアジアで一番優れていて、高水準の生活をしている
- 贅沢できなくても、ウチはなんだかんだで日本では中流の家庭だ
- 人が持ってるから家や車も買うべきだ。間違いない
- 倹約こそが金持ちになる道
子供のころからなんとなく家庭内に漂う雰囲気を正しい、と子供は思い込みます。
さらに、親が学歴が低いと、
- 勉強なんて人並みに、バカにされない程度やっていればいい
- 本を買ったり読んだりするのは時間とカネの無駄
- 自分達が得することがあれば多少他人に迷惑をかけても構わない
などということが、語られなくても家庭内に雰囲気が漂っているのではないかと危惧します。
これらは「お金を稼ぐ」という観点からすると、すべて間違いです。
- お金は与えられるものではなく、稼ぎだすものです。与えられると思っているから、割の合わない労働をしてしまうのです。
リストラや景気などによる収入変動はそもそも当たり前なのです - 稼ぎだすことと、真面目であるとか真面目でないとかはまったく関係ないです
精神論がカネを稼ぎだすことはありません。単なる現実逃避です。
そして「真面目にやる」なんて信じている人間はここぞとばかり使い潰され、捨てられるのが今の日本です - どんな大企業にも最初があったという事実を忘れているか、知らないためです。
一発で成功することは、ほぼないです。でも失敗を糧とし、諦めないことが成功につながります
起業はバカがやることではなく、知恵ある者がやることです。 - 先日も書きましたが、すでに日本は没落国です。中国人に爆買いされる国なのです。
バブル期の日本人がアメリカに出かけて爆買いしたことが再現されている事実から目を背けてはいけません。
ちなみにいまだにアメリカの南部に行けば、白人がベストであり日本人なんて糞だと信じている人は多数います - 贅沢できない「中流家庭」なんてありません。お金がない現実から目を背けてはいけません
- 家を買うことは政府と住宅業界が創りだした幻想です。その証拠に買った瞬間に20%値下がりする資産なんてあるわけないです。建物は減価償却が法律で決まっていて20-22年で価値ゼロです。35年ローンがいかに馬鹿げているかわかりませんか?(好きだから買うはいいのです。正しいお金の使い方です)
車は必要がある人が買うもので都会の人はタクシー使いまわしたほうが安く済みます - 1万円倹約しようとすると、常に10円、20円のことを考えないといけません。倹約は大変なんです。
1万円稼ごうとすると、時間当たりいくらで雇われるかに必死になりますが、雇われたら考えることは少ないです。
どちらが心理的に楽ですか?
もちろん浪費がいいとはいいません - 知恵こそがお金の出処です。労力だけの勝負なら中国、ベトナム、タイ、ミャンマーの人に勝てるわけないです
- 知恵は本から入手することが最も安価です
- 長くビジネスを続けるためには、人に迷惑をかける、違法であってはいけません
今知らない人が将来のお客です。目先の損得ほど怖いものはありません
学校が教えてくれないこと、「類は友を呼ぶ」ので友達からも聞けないこと、親の意見、
そこで実は所得が決まっていっていることがありがちではないでしょうか。
子供のころから失敗してもダメージがないようにビジネスの練習をしている子供は、
確実に親よりも金持ちになることでしょう。
経験値が違うのですから、当たり前です。
家庭内でお金とビジネスの教育をお子さんにしていますか?