サラリーマンのふり

ベンチャーで働いてはいけない

期待するほど得ることのない職場

このブログではしばしば起業について書いていますが、大事なことを書いていませんでした。

もし、あなたがベンチャーで働くといろいろいいことがあるんじゃないかと思っているならば大間違いです。

家人が就活の時期に「ベンチャーどうかな?」と聞いて来た時、

「絶対にやめろ!」

ときつく言いました。

理由はベンチャーは人を使い潰すことしか考えていないからです。

ベンチャー企業経営陣の立場

考えてみましょう。

何人かで会社を作ります。
たいていカネはないので、どこかから借金します。

そのカネは返さねばなりません。

借金は期日がありますから、時間との戦いです。
それが「資本金」という名の借金であっても同じです。

誰もが1日24時間しかありませんから、カネ借りるほどの規模の仕事をこなすには社員を雇わねばなりません。

カネはリターンが貸した金額より大きいことが4半期ごとに求められます。

求めてくるのは、銀行、投資政策銀行、ベンチャーキャピタル、その他もろもろのお金を貸した人々。
彼らはリターンが欲しいのですから当たり前ですよね。

この単純な事実がわかっていない人大杉。資本金といえどもカネはカネ。借金は借金。

当然ですが、なにをどうするか、経営陣として集まった数人と金貸しだけ集まって密室で決めます。

扉の外の雇った社員の幸せなんて考えていません。
考える余裕もないのが本音です。

嘘つき経営者は働いている人の意見を聞いたりしますが、本音はどうでもいいと思っています。

大事なことは雇った人間より、起業した企業。

ベンチャーの人事をやっている人間でロクな人間にあったことないです。
いたら教えてください。
考えを改めます。

 

消しゴム同様の使い捨て

 

ベンチャー企業における従業員は消しゴムです。
もともと採用されている大半の素性があまりよくありません。
きっちりした人なんて言っていたら採用できなくなるからです。
採用された人だってホンネは来たくてきたわけじゃないか、勘違い野郎です。

結果、モラルは高くない職場となります。

ベンチャー企業は異様に社内の肉体関係率高いです。
社長、役員が愛人を入社させるなんてごくごくフツーです。

なんにも知らないでベンチャー企業に就職した場合、ミョウにきれいな女の子がいたら、誰かの愛人である可能性が高いですから、言い寄ったり彼女が仕事しないなどと言ってはいけません。そうでなくても、仕事の評価でなく噂話だけでクビなんてことは日常茶飯事なのがベンチャーです。

特に新卒でベンチャーに入社してはいけない

とくに新卒の方は、同年代が大企業で名刺交換から習っているのに、なんのビジネスの基礎力すらつかないのです。
そして一番恐ろしいことが、
新卒で入社した会社でなんとなく社会のモノの見方が決まってしまう、
からです。

くだらない社会人の習慣や遊びを身につけてしまっては、這い上がることはとても難しい。

勘違いを修正はできないとはいいませんが、かなり困難です。

ベンチャーのくせに「社員を大事にしている」とかいう経営陣がいたら、嘘つきか無能か天才かどれかです。

ただ単に仕事を覚えたいのであるならば、派遣、アルバイトかインターンが一番です。
有期雇用という保険をかけておくべきです。よけいな人間関係がついてきませんし、仕事は決められています。

 

ベンチャー企業の社長の本音

ここにたまたまですが、さいぼうずの社長の告白が載っていますが、
典型的なベンチャーの経営陣の考えていたことがわかります。

ベンチャー企業で雇用者を使い捨てにするシーン、醜い人間関係を何度も見たからこそ、起業で人を雇うことに私は慎重な立場なのです。

万一、ベンチャーが上場(IPO)したとします。
社員のみなさんは未公開株をもらえると聞いたことがあり期待しているようですが、そんなことはありません。
ベンチャーが株式公開して社員が金持ちになった例って私は日本オラクルくらいしか知りません。
ここはアメリカじゃなく、日本なんです。

IPOに至ったとしてもベンチャーキャピタルという金貸しと経営陣だけが大儲けするのです。
そしていざ、IPOになると経営陣は以前うった空手形については見事にすっとぼけます。
創業時に本気で社員に報いたいと考えていたとしても、いざIPOの段階では投資銀行とベンチャーキャピタルに止められるのです。
社員にはボーナス程度の株がちょろっと振る舞われるだけです。

大企業はベンチャー期を過ぎたからこそ手厚い

大企業はベンチャー期を過ぎて創業者達もおらず、長く努めた従業員が経営陣になります。
また、労働組合が一定の規模だと存在し、働く人の権利を労使ともに尊重するようになります。
だから、大企業はホワイト企業が多いし、新人を大事にするのです。
 

結論

あなたがベンチャー企業で地獄を見ることは止めません。
使い捨てにされることだけは覚悟しておいてください。
サラリーマンの唯一の資本である健康を害したら簡単にクビですし、次に繋げられません。

私は大手企業にいた時に、ベンチャーで働いている有能な人間を拾い上げキャリアをロンダリングしてあげたことが何度もありました。
そうしなければ、次にいい職場につながらないのです。

もちろんベンチャー企業の経営者には私は陰でボロクソに言われていますが、転職させてあげた人々はみんな所得が倍増し、よいところへの転職サイクルが開け感謝されています。
その倍増した人々はかつての同僚にやはりボロクソに言われています。

ベンチャー企業の経営者には申し訳ないが、働き手にとってはベンチャーはまったく良い点がありません。

で、ここに書いてあるようなことを、あなたがベンチャー経営者に問いただすと「実は君は経営の一環に加わってもらおうと思ってる」という微妙な嘘をつくのがベンチャー経営者です。

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