受託ソフトとか人貸しビジネスの終焉

いやぁ、日経IT Proにそういう特集が掲載されている。

受託ソフト開発会社はもう終わり!

もうね、当然なんだよね。いつもいってるように、丸投げする客も客なら、だらだらと効率が悪いコードほど金を取れるなんていう、詐欺に近い受託業務は淘汰されるべきです。

「ソリューション」っていって実体は、ソフトウェアやハードウェアを並べていたり、自分たちが過去にやったSIの業務を並べるのは、もう終わり。

上の記事のシリーズの例のひとつにTISが掲載されている。TISの今後のアプローチは「TISとインテックの営業力強化と顧客基盤の拡大」「クラウドビジネスの推進」「グローバル展開」なのだそうだ。

うまくいくかどうかは置いておいて、大手のSIerであるTISすら、危機感の元にこういうことを考え始めているのです。

ましてや中堅は早く危機に出会うだろうけど、危機感への感度は鈍い。
一方、昨年、とある零細企業の話しを聞いてくれ、と呼ばれて出かけた。

この会社(R社とする)は中堅SIerの下請け、つまり人を出す会社。もともとその中堅SIerの仕事がたくさんあったので、R社を作ったと社長はいう。
ここの取締役は60歳前後で、従業員は20?30歳代だけという特異な形態である。会社の中に「愛が大事」みたいなことを書いてあるから、よほど中間管理職ををゴミのように扱って辞めていったことは容易に想像がつく。

経営者と話しをすると、すぐにゴルフの話しが始まった。

もう、10年前には消えたかと思ったが、いまだに95%の取引先の会社にゴルフ接待で媚びて仕事をもらっているR社のような会社があるのだということを知った。従業員が200人くらいいて、売上が15億円くらい。聞いた時、絶句したくらい、信じられない低収益率である。

新人は田舎の専門学校から引いてくるそうだ。ようするに、素人を現場に出してピンハネするビジネスである。

ばく然と危機感はあるのだが、今日も一応、社員が出払って生きていけているので、呑気なのである。当然、給料は年々切り下げているようだ。

こういうR社ですら、ホームページ上では門前の小僧で「エンジニアリング」とか「ソリューション」というのである。

もう、そんな時代じゃないと思う。

個人的には、こういう人を集めだけの付加価値の低い会社は負債が出来る前に解散するべきだと思う。

おそらくR社の社長は、突然、仕事をくれるSierからストップをくらい呆然とすることだろう。そして、「裏切られた」とか泣き言をいう時には、すでに時遅しなのである。

10年くらい前にちょろっと計算したら、エンジニアを20人かかえて受託をやっていたら社長の年収は1500万円を越える計算だった。
エンジニアを買ってくれるコネさえあれば誰もが社長をやれた時代だった。いくつもの会社が店頭公開までこぎつけたし、よりハデにブラックにやった会社は東証1,2部までいった。
単なる人貸しで、そこまでいけたのは事実である。

クラウド、Saasが、お客が持たないシステムに輪をかけて加速していく。
工務店がどんどん淘汰されていったように、IT業界もそうなっていく。

とはいっても、人貸しビジネス、インターネットなどをボーッと見ていた自分もバカだな、と思う。

追記:R社は大手ISPに買収されました。安い人手の欲しいISPにとってはお得なお買い物だったと思います。働いている人は幸福にならないけどね。

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