サラリーマンのふり

年収2000万円は本当か?

ネット記事を読んでいて、よく感じる違和感。

「年収3千万円でぇ」

という人がしょっちゅう出会い系や、六本木の派手なパーティやらに集まるという話。

なんとなく「年収2千万円以上」を語る人って「本当か?」と思う。

理由は以下のとおり。

国税庁のデータからするとhttp://www.nta.go.jp/

年収2000万円以上の人数は、
男性 0.58% → 163,000人 女性 0.08% → 14,000人

20万人いない。

超大富豪は「節税」と国内に居住していないので実際の数はもっと多いだろう。

でもこの中で出会い系とかパーティとかくだらない遊びに顔出す人って10万人程度じゃあるまいか。
残りは顔を出す暇がない、そういうレベルの遊びをしない。
失うものが多いから。

10万人ってたとえは悪いですが、自殺者の4倍くらいの人数ですよね。
それくらい出会わないってことを言いたいんですけどね。

中小企業の経営者って社長が年収1000万円以下なんて普通です。
4ドアベンツは会社の資産で節税対策なのが普通。

そうすると当然、予想されることは「ホラ吹きが多い」ってことじゃないでしょうか。

 

一方、本当に年収が2千万円を超えるととてもやっかいなことが起きます。

税務申告を自分で青色申告しろ、なんていう話じゃなく、仕事の場がどんどん減るんです。

たいていの会社で言われます。

「そんな高い給料、ウチの給与テーブルにあわない」

そして多くの高収入サラリーマンが希望をつなぐ話が

「外資系のハンティングに負けないように、特例を作って報酬を調整した、キリッ」

これでうれしそうに日本企業に入社するアホがよくいます。(私もその一人だったことがありますが)

すると能力の期待値は当然、べらぼーに高いわけです。
過去につきあいあったお客を連れてこい、とかね。

それで多くの場合、事業部長だ、経営企画だ、社長だ、で座った椅子の責任を取らされてクビになるわけです。

「プロ経営者」とか呼ばれてあちこちで人身御供になっている玉ナントカなんていう笑える人もいますよねー。

なんでこんなことになるのか?

 

易の最初に出てくる卦に「乾為天」という卦があります。

この卦はすべてが陽であり、龍に例えられます。

しかし、この卦の上爻(説明省く)は

「亢龍有悔」
(登りすぎた龍は退くところを知らず、マズイことになる)

なのです。

普通の昇進を遂げた人たちの中に「登りすぎた龍」がいると、周囲の人はすべての期待をその人におしつけ束の間の安楽を貪れます。

そして、降りることのできない龍に責任を押し付け放り出すのです。
残った人々は「あいつが悪い」で終了。

易の人生訓はかように使います。

日本のサラリーマン社会でもらいすぎることって、結構、問題をはらんでいることが多いのですよ。
結果、長期に渡る収入とそれに費やす労力を見比べると、意味があるのかはなはだ疑問です。

もちろんとにかく目立ちたい、他人より肩書が上じゃないといや、飛行機でCAによいよいされたい、会社のカネで送迎車乗りたい、会社のカネで銀座のクラブでホステスとうふふきゃっきゃしたい、週末はゴルフしたい、とかいい年したおっさんになったけど子供じみた願望に苛まれている人は頑張って欲しいものです。
年収が安くても見えない給料を払ってもらえますからね。

そういう時間が自分の人生の上で価値があり、有意義だと思うなら。

関連記事

  1. 家を買う人間は経済オンチだと思う

  2. 努力を礼賛することが日本のモヤモヤ

  3. 奴隷よりひどい労働条件

  4. 受託ソフトとか人貸しビジネスの終焉

  5. ドラえもんのダークサイド

  6. リフレッシュには現代美術

  7. 自立の年

  8. 「マーケティング」は免罪符ではない

記事をプリント