サラリーマンのふり

ビジネス書が売れないんだって

当たり前だと思いますね。
今日、日経新聞を広げたら例えば「400のプロジェクトを同時にすすめるスピード仕事術」

一日、10時間働いてもひとつのプロジェクトに1分30秒しかかけられないってことでしょう?

まともに仕事している人間なら、そんなことありえないってわかるし、

プロジェクトをかかえたら同時には3つか4つが限界なことは知っていると思います。

それゆえ、

「まともに仕事をしている人は買わない」

「まともに仕事をしていない人は、鵜呑みにして失敗する」

どちらに転んでもいいことはないは明らかですね。

そもそも、そういうふうに企業内で自分になにか武器をつけて出世しようっていう人は労働人口のどれくらいいるんでしょうかね?

今、就業者は6385万人(統計局2015年データ)。そのうち、40%が非正規雇用だから本を読む動機がないと思う。
そうすると、およそ4000万人。ホワイトカラーとブルーカラーの比率は50:50なので、2000万人くらいが会社勤めということでしょうか。

仮に2000万人が対象だとしましょう。

こんなに多人数を対象とするモノは売れません。
一般的すぎるのです。

先に例であげた本では「クリエイティブ思考は全ての分野に応用できる!」と断言していますが、嘘だということがわかります。
こんなに多彩な人数を対象として、とてもじゃないですが断言できっこありません。

もしも、著者もマジでそう考えているならば、クリエイティブ系のお調子者ということになります。
(編集者が勝手につけたんだと思いますけれども)

もっともこの本は「たちまち重版!」なんだそうで、まだ初心な人が多数ひっかかるようです。

でもこういう「奇面人を驚かす」本のタイトルは見飽きました。

ビジネス書って自ら墓穴掘ってませんかね。

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