以前から気になっていた生物の武器があります。
テッポウエビというエビがいて、このエビはもっているハサミを強く閉じるのだが、ナント時速100キロ以上の速度で閉じる。
すると、周囲の水圧が瞬間的に低下して、水中に無数の小さな気泡が生じる。
船が強力なスクリューで水をかき回すと気泡ができるのと同じ原理だ。
この気泡の内部は超低圧であり、膨張した後は周囲の水を勢いよく巻き込んで急激に崩壊する。
しかしながらこのとき、崩壊する水泡の温度は太陽の表面に近い4400℃にも達し、高温のため水の分子は水素と酸素に分離したプラズマ状態になり発光する。
テッポウエビの爪このプラズマを自分の望む方向に飛ばすために最適な形をしており、狙った方向に撃ちだすことができる。Youtubeを見てみよう。
そして、同じ状況を実験で再現できたという論文がこれ。
もうひとつ興味深い論文があって、「加熱した金属球は水の抵抗が著しく減る」という研究。ライデンフロスト効果というらしい。
これ、たぶん金属でなくても高温の物質(プラズマとか)でも同じ効果が生じるのではなかろうか。
このふたつを応用して、強力で高速で動作するハサミを作ると水中銃になりそうである。
以上、妄想でした。