ichigojamというマイクロコンピューターのボードがある。
技術的なまがい物が必ず主張する「こども用」なのだそうだ。
先般、プログラムを子供に教えてどうするの?というような記事を書いたが、これも同様に困った代物だと思う。
まず、言語がBASICであるところがいただけない。
今、コンピューターの世界でBASICで開発しているようなものはない。
それだけソフトウェア技術としては行き止まったプログラミング言語だ。
そんなもので子供に「これがプログラミング言語」だ、と思われることが困る。
次に楽しくない。
楽しいというのはArbuinoを応用したgamebuinoのようなものを言うのだと思う。
これならゲームを始められ、中を知りたいという欲求と共に進めるだろう。
三番目に、世界の中の日本でしか売られていない超マイナーボードにはなんの未来もない。
イギリスのすぐれた教育用ボードRaspberry PiやBBC Micro:bitと比べるべくもない。
CPUがLPC114FN28なところから、ARMのmbedをマネしたものだと思われる。
おそらくこのボードの唯一の工夫はソフトウェアでNTSC信号を出していることだろう。イマドキ???
そしてそれは、LPC810ですでに行われていたことだ。
さらにCPU資源をやたらと食う。ああ、だからCPUの負荷が軽いBASICなんだ。
本末転倒なエンジニアとしてのプライドのないデザインの悪さにため息しか出ない。
そのくせ互換機からはライセンス料を取るらしい。こういうローテクでハイテクもやらない商売もやるところが本当にイヤだ!
子供は成長する。その時に「あれはなんだったんだ?」なんて体験って嫌だと思う。
自分自身ないですか? おかしな習い事とかさせられて「あれはなんだったんだ?」
そんなことにならないように、子供に買い与えるならば本物にしましょう。
「子供用」と言いながら自分がハマるのならいいんじゃないでしょうか。ガンプラとか少年ジャンプとかね。