サラリーマンのふり

管理職の転職

何度も転職して思うけれども、転職って年齢と共に大変になります。

ここまでは世間が言うとおり。

ただ、年齢と共に実績があがっていれば転職し放題な業種があります。

それは「営業職」

理由は単純で、営業職ってメソドロジー(売るための方法論)がない、とほとんどの会社が思い込んでいます。

宋文洲さんの始めたソフトブレーンが「セールスにはプロセスがある」とずーっと言っていますが、導入企業をふくめほとんど理解されていないのが現実です。(これについては、また書きます。)

だから、外資系でも営業職は個人の力量だと思われており、インセンティブ(売上に応じた報奨金)は青天井のところが多く、年収数千万円はゴロゴロいます。
そのいた会社のブランドで転職をし、コミッションを達成できればまた数千万円もらえます。

かくして、営業職だけは在籍した会社により、転職は可能です。

(時々、ラッキーだったことを実力と間違え、転落していく人もいます。性差別はしませんが、外資系の女性には多い wwww)

それでは、他の業種はどうでしょうか?

一般的に45歳以上の転職は、コネを使う以外は転職してはいけないと思います。

なぜならば、それくらい以上の年齢でそこそこお仕事ができる人は管理職になっているはずです。

だから、給与が髙い。

さて、なぜ管理職は給与が髙いか、あなたは理解していますか?

部下を管理するマネージャーは現場の人よりも、なぜ給与が髙いのですか?

もしあなたの頭の中に浮かんだ答えが「部下より仕事がデキる」だったら、絶対に転職しちゃいけません。

会社というものがわかっていない、甘ちゃんだからです。

答えは、まとまった人数で仕事をし「部門として求められる成果を出す」から髙いのです。

だから、人事権も持てば、コストも持てるのです。
(もし、なにもない、なんちゃって管理職ならごめんね)

それは現場以上の抽象的なスキルが求められるからです。

ただ、どこでもあるこういう昇進のさせ方が、マネージャーを転職しにくくさせます。

なぜならば、部門として成果を出すには他部門やその企業のことをよく知らねばなりません。

例えばNTTの社長が外部の人には務まらなない理由のひとつが、労組についてよくよく知っていないといけないということがあったりします。

勤めている会社の専門家にならざるをえないのです。

後輩のIBMの理事くんがいいことをいっていて「職位があがるほど、仕事は抽象化するけれど専門化する」と言っていました。この罠です。

そうすると、今の会社でのサクセスストーリーが他の会社でうまくいく理由はないどころか、足を引っ張りかねません。

これは極めてリスクが髙いのです。

(もっとも人事とか人材紹介ブローカーは他に策がないから、他社のサクセスストーリーを語りたがりますが、サラリーマンの能力からすると、かなり疑わしいのです。」

最近、大企業から転職した人は使えない、といいますが、理由はまさにこれです。

大企業はサポートする部門や機材がリッチにあります。その中で生きてきた社員は細分化された仕事の一部しか知りようがないし、昇進しても、だいたい周囲の同じ職位の人と同じことをしていればよかったのです。

企業は金儲けのために存在する、なんてことは当の昔に忘れ去り、仕事だけを見ています。

一方、小さめの会社にいる人は転職できる可能性が高いのです。

それは大企業の経理部長と中小企業の経理部長とどちらが実務と全体の流れを掴んでいるかというと明らかに中小企業の長です。規模は小さくても、俯瞰した見方をしなければ部門としてはやっていけません。

あれもこれもやらされるほうが、ビジネスの本質を見抜けることは言うまでもありません。

露骨に下品な人間を見ることも素晴らしい体験です。

大企業では水面下に隠れ陰湿になるので、見えづらいです。

ただ、中小企業の人が弱い点はいくつかあります。

ひとつは大企業特有のデシジョンプロセスを知らないことです。

これは「大企業は稟議ありき、書類ありき、役所と同じ」と徹底的に認識すれば糸口にはなるでしょう。

もうひとつはプレゼンテーションです。アカの他人になにかを説明する、ということがからきしダメ。

でもそれは巷のマッキンゼーの人や外資系の投資銀行の人が書いたプレゼンテーション技術の本を読んで、部下にでいいので話すようにしていれば身につけられます。必ずしもお客に行かなくてもプレゼンテーション技術は身につくのです。

論理的に話の筋道をたて、わかりやすい資料で説明できること。

これができれば大手企業の人と同様に45歳過ぎても転職市場に出て行くことができ、おそらく勝てます。

 

 

 

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