企業内で起業精神をもとう、
ということ自体は否定しません。
しかし、あまりにも以下のような悲惨な例を見かけるので、他山の石とするべく書いておきます。
多くの人のいう「新規事業」って新聞、雑誌のパクリです。
たとえば、「ネットで動画サイトを作る」。Youtubeやニコニコ動画ですよね。
たとえば、「ショッピングモールを作る」。楽天、Yahoo!やメルカリですよね。
たとえば、「タブレットやスマホに特化したサービス」。Googleやアメリカによくあるサービスですよね。
で、そういうことをやろうとしている人達は、な・ぜ・か
「やれば、第二のYoutubeになれる!」
と皮算用するんです。
なんでなんですかね?
理由はわかっています。
こういうことを叫ぶ人達は例外なく、まともな営業活動をしたことがない人達なんですね。
マーケティングという言葉を振り回しながらもお客を知らない。
もうひとつは「技術に明るい」といいながら、TCP/IPもApacheもDBも知らないんですね。せいぜい、iPadを操作できる、とか、アプリをダウンロードして使える程度。
だから、どうお客さんに知ってもらうか、とか、なぜウチの製品を買わなきゃいけないのか、どこが技術上、ビジネス上優位であるかという説明は一切なく、
「ネガティブなことを上げていたら、なにもできないじゃないか!」
とキレるだけ。
で、また見事に皆さん結果責任を負わない。
まるで、旧日本軍の参謀本部みたいですな。
計画作るだけ作って、あと、うまくいかないのは人のせい。
それを認めている経営陣が一番悪いのは言うまでもありませんが。
ベンチャーや新規事業は本当は資金投入とそれがいつ枯渇するかの時間との戦いなんです。
そんなことも考えずに二番煎じばかり唱えて、「起業家」気分の人間には
「どうやってお客にリーチして回収するんですか?」
と聞いてみてください。
- 俺の仕事じゃない、と逃げる
- お客は来る、とパルプンテを唱えている
- 細かいことをいうな、とファビョる
- 自分も理解していないマーケティング用語を唱えてどっかいく
のいずれかでしょうね。