「もしドラ」の作家が、本は購入した人のものじゃない、という言葉だけがひとり歩きしていて違和感があった。全文を読むと、みんなが推測していることよりもっとシュールで、宇宙には人間の持ち物などない、といっているに近い戯言であった(笑)
漫画作家で太い尊敬すべき考えを発表される佐藤秀峰さんが、今回の騒ぎに違和感を発表しておられる。
作家が売った本をどうされようが、文句を言えた筋合いはないし、出版社がそれを後押しするのもどうかと思う。
断っておくが、本をデジタル化して売ったり、ネットでばら撒いたりしちゃいかんだろう。だが、本を勝手に裁断しちゃダメというならば、売れてない本がどうされているか、出版社はちゃんと見せて欲しいもんである。
一般的に本はものすごい数が出版され、売れる本はほんの少しである。売れない本は一週間もすれば、本屋から最終的に出版社に戻される。出版社だってそんなに潤沢に倉庫はない。どうなるか、読まれもせずに裁断されてリサイクルされるのである。
感情論を著作権に帰着する。これが大の大人がやることだろうか?
なんだか、レコードの著作権で目を△にしている人々と重なった。