改めて言うのもなんだけど、マーケティングの関係者という連中は偉い人の唱えた説を、自ら考えずにお経のようにバカみたいに繰り返します。あっちこっちで何度も見たもん。
で「偉い人が言ってるんだから間違いない」と周囲にも偉そうに言ってしまうのよね。
自然科学ですら有力仮説がひっくり返ることがあるのに、社会科学ならなおさらありえるのに。。。
マーケティング関係の人が尊敬してやまないであろう「イノベーションのジレンマ」の著者のクレイトン・クリステンセン教授が、ものすごいことを言い出したようです。
詳細はライフハッカーの記事を見てください。
彼いわく、「人がものを買うのは「欲しい、あるいは必要だから」という考えは、部分的にしか正しくない」といいます。
ほらほら、マーケティング関係者が青ざめてるいるのが見えそう。
これ、前々からおいらは疑問だったんだよね。だって、贅沢品は説明できないもん。
「必要」を限りなく拡大解釈して無理やり”「Wants」にもっていくためには” とか見つけなきゃいけなくなる。
クリステンセン教授は、
人が商品を買うのは、その商品に仕事をさせるためである
と今回、提唱されています。
これ大進歩の考え方だと、凡才のおいらも思うぞ。
彼が例としてあげているのがマックシェイク。
アメリカでマックシェイクの購入者を調べると、男性の一人客が朝買う場合が圧倒的だった。
なぜか?
実はこのタイプの購入者は出勤に車を使い、車の中での暇つぶしのために、マックシェイクが最適だったというのだ。
バナナはすぐなくなる、スニッカーズはカロリー高すぎ、ドーナツは手が汚れる。
一番いい仕事をするのはマックシェイクだったと。
こういう観点って、いくらビッグデータを分析してもわかりっこない、深い洞察が必要です。
そしてなんとスニッカーズがマックシェイクのライバルでありえたことすらわかります。
人が商品を雇うのは、なにかをさせたいからだ、という考え方は商品を開発する際の重要な観点となります。
今、この考え方をもつだけで武器となります。
ニーズとウォンツとか唱えて、何も考えていないバカな自称マーケッターは放っておきましょう。