料理とお酒

料理をしないなんて、もったいない

世の中の人は料理が嫌いなんだそうだ。

知らなかった。びっくりした。

私個人が、なぜ料理が好きなのか、書いておきたいと思う。

もし、誰かが読んでくれて料理に興味をもってくれたらうれしい。

材料の調達

日常はスーパーに食材を買いに出かけます。この時、楽しみがいくつかあります。

ひとつめは物価をリアルに知ることができる。投資で消費者物価指数(CPI)がどうとかといいますが、それが集計されるより先に、今日のレタスの値段の上下で物価を知ることができます。トマトの値段が高騰していることなんて、雑誌に出る何週間も前から知ることができます。つまり自分の中で物価の値段は織り込み済みで経済環境を見ることができます。
もちろん店による値段の違いもわかるようになります。私は時間がもったいないので、チラシで安いところを探すなどはしません。だいたい値段が安めのスーパーに行きます。なにが安いかは店も目玉なので、ポップやらが立ってますよ。

ふたつめは他人のバスケットはおもしろい。これは、私なりに事実だと思っているから書きますが、お金をもっていない人、例えばいつもジャージでうろついている人、などのスーパーのかごの中身は、出来合いの惣菜と清涼飲料水が普通のサラリーマン家庭より多い感じです。つまり、食材としては割高なものを買う行動をしがちなようです。このように他人の生活水準を知ることができます。

三つめは新製品を入手できる。日本の食品産業の新陳代謝速度は異様です。ヨーロッパやアメリカのスーパーではそうそう新製品を見かけません。売れるものはずーっとそのままの仕様で売られています。ところが日本は次から次に新製品が出てきます。老舗お菓子のビスコや老舗インスタント食品のチキンラーメンですら、しょっちゅうリニューアルをします。もちろん、見かけない新しい調理方法を提案した食品も出ます。例えば最近、私がスゴイと思ったものはスチーミーシリーズですかね。食材を袋に入れて、レンチンしたら一品できあがるってすごくないですか。

ちなみに割合とCookDoは買います。自分で調味料を調合して作ることもできるのですが、他人の味付けをしることで自分の味覚が偏らないようにしたいからです。自分で作ったものばかり食べていると、味覚は偏ります。なんでも手作りでという主婦の料理がおいしくないことが多い理由のひとつがこれです。

料理メニュー

インターネットの時代になって料理レシピは進化しています。最初のころは素人が料理をしているところをYoutubeに垂れ流すような感じでしたが、クックパッドができてから、簡単にレシピ検索ができるようになりました。(ちなみにレシピには著作権がないことを知っておいてください。)しかし、クックパッドはおそらく99%が料理が少し上手だけれども作りたくない女性だと思います。なぜならば、レシピが「手間のかからない」で始まるものばかりです。これではおいしい料理ができるはずもありませんし、◯◯風と名付けられたなんちゃって料理ばかりになりました。

Youtubeで料理を作る動画のアップロードが盛んになりました。動画で見れば作り方はよくわかり、料理教室に行く必要はありません。
とくに私のような男性が料理教室に行くと、下心を疑われるか「男性向け」という男性をバカにしたような低レベルな教室につっこまれるだけです。一度、パンを習いに行って懲りました。男性は料理について、なにもしらないか、独学か、プロになるかしかないようです。私は料理の基礎は飲食店のアルバイトで覚えました。

さらに動画を料理研究家やプロがYoutubeにあげるようになりました。これにより料理のレベルはバク上がりしました。「こうせい校長」や「料理研究家リュージ」のレシピはうまいです。やはり基礎的な知識の上に成立しているプロの料理はレベルが違います。クックパッドが廃れているのは、主催者が料理を知らないせいで素人レシピ以外に視線がいかなかったせいで、どんどん粗製乱造レシピばかり増えてレベルが下がっていっていることに理解が及ばなかったせいではないかと思います。

英語のYoutubeにチャレンジすれば、インドカレーの作り方なども知ることができます。

つまり「これ作って食べてみたい」というネタに事欠かない昨今なのです。

いまや食べるだけの料理評論家なんて淘汰されていなくなったと思います。
料理は誰もが作れる時代になりました。

作る

料理はエンジニア向きです。化学反応なので、いちいち根拠があります。

コツを覚えればいくらでも応用が効くところもいいですね。

食べること

食べる場所もさまざまになりました。この間までアウトドアがブームでしたが、アウトドア料理は持って行く設備が限られるという制約が、楽しい世界でした。メンドクサイといえばメンドクサイですが、片付けなどもきちんとやる日本人らしいモラルをもったアウトドアは再び流行る日が来ると思います。

そして子供には、様々なものを食べさせたほうがいいです。「舌を育てる」にはそれなりの食材、料理を経験させないとわからないのです。手を抜いて冷凍食品とファミレスの料理ばかり食べさせていると、海産物や高級食材をおいしく感じない、いわゆる「バカ舌」の子が育ちます。
今の世の中では、このようなことを書くと差別っぽく感じる人が多いかもしれません。そうではありません。確かに首都圏に住んでいると自然から遠いために、いろいろな食材を体験させるためにはお金がかかります。
しかし、漁村で育っている子供達はごく自然に農産物、海産物の食材を食べて、味を知っています。ファミレスなんてありません。このような多彩な食材の体験が大人になってからの味覚の鋭さを決めると言っているのです。

うまいまずいに絶対はない

そもそもあらゆる料理は好き嫌いがあります。鰻が嫌いな人は意外に多いし、カレーが嫌いな人もいます。そういう中で「◯◯がうまい」と断言することもおかしな話しです。

もう一方で、なんでも「マズイ」と論評している人は自分のバカ舌を隠すためにマズイとしか言わないのではないでしょうか?そういう人には「あなたはなにをおいしいと思ってますか?」と聞きたいものです。

 

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