投資の動機
最近、IT系の専門誌ではAIをローカルで動かすことが流行のテーマです。
もちろんAIはCPUリソースを大量消費します。
また、Docker(コンテナという概念でシステム環境を管理するツール)を使ってシステムを作ります。普段使っているMacじゃ実力不足になってしまうし、最近のパソコンに搭載されているNCUにも興味がありました。
気付いたのですが、Macは普段使っているぶんには便利です。それは間違いない。
でも、AIや開発をしようとするとインテルCPUのマシンがあったほうが便利です。
さらにCPUパワー、GPUパワー、メモリーを消費しますから強力なスペックのPCがあったほうがいいです。
ところで、しばしば雑誌に「Windowsから乗り換えやすいLinux」としていろんなLinuxディストリビューション(パッケージ)が特集され、MintだZorinだと書き立てていますが、騙されないでください。あれはライターが日銭稼ぎのために無責任な記事を書いているだけで、すぐに限界に行き当たります。書いたライターだって使い続けていないと思います。
車の使用体験などもそうですが、ちょっとかじっただけの評価ってあてにならないです。実際に購入し、オーナーとして何ヶ月も何年も使っている人の意見を見るようにしましょう。ライターがタダでもらった、試用した、記事なんぞ価値ないです。こう考えると雑誌の記事のほとんどは意味がないと言えます。
ひいては百貨店の自称専門家のバイヤーの意見にも共通します。メーカーに紹介してもらってちょっと着るなり使うなりして、もうわかったつもりになって専門家気取り。身銭なんか絶対に切らない。お客を知らないから自分は選ぶ立場だと勘違いしている。そんな人達の知見など参考に値しません。
こんなこと書いても、読んでおられる方からすると「なにを今さら」でしょう。でも、百貨店のバイヤーの勘違いnoteやブログは至る所にあります。彼らはお客に選んだものを提案したつもりになっていますが、それは選ばなかった製品やメーカーを馬鹿にしているということです。どんな製品でもメーカーには作るという投資に至った理由があり、苦労があることを傲慢な彼らは理解できないでしょう。しかも彼らの意見が正しいならば、なぜ百貨店はお客に価値を見出されず、潰れていくのでしょうか?若い尖ったメーカーが百貨店に商品を置きたいと思うでしょうか?出品メーカーは値札貼りから全部やらされ、包装紙買わされてまでやっても手元に残る利益は僅かです。
メーカーからするとAmazonに出品する、自分でECサイトを立ち上げるほうが正しい経営判断だと言えます。
聞く価値がある言葉は作っている人の思い、ヘビーユーザーの意見です。
インターネットのおかげで素人もいろいろなものの評価記事を載せています。
多くの大掛かりなソフトウェアはUbuntuをターゲットに作ってあることが多いです。そこで「WindowsライクなOS」は捨てることになります。
Ubuntuデスクトップをカスタマイズしたいならば、Gnome Extensionをインストールしてください。いろんな人がこれについて書いてます。Windows風やMac風になります。Ubuntuはインストール直後のデスクトップで評価すべきディストリビューションではないのです。
今回、インテルCPUのPCを買う理由はAIでもDIFYを動かしたかったからです。
DIFYを一言でいえば「AIエンジンを自分のナレッジでカスタマイズできる」オープンソースのソフトウェアです。今はAIそのものの評価でchatGPTがいい、Perplexityがいい、いやいやGeminiだなどと言ってますが、それはユーザーが製品を評価しているだけで、ビジネスにはなり得ません。
「AIには正しいプロンプトを渡す必要がある」などというくだらない話をしている会社がありますが、私の想像ではGoogleのSEO対策が意味を持たなくなってきたので、業態を変更しようとしているのでしょう。しかし、そんな付け焼き刃の商売はAIの進歩で消え去ります。これは予想ではなく、AIの進歩の方向を見ていればわかることです。
日本だけが取り残されているという事実を知ってください。
すでにGoogleの使い方にあらわれていますが、いまだにみなさんの周囲は検索ってキーワードをブランクで区切って入力することだと思っていませんか?笑っておられる方もいると思いますが、海外では検索欄に質問文を入れるのが普通です。
なにを買ったか
インテルCPU→AMDが乗っているPCがほしくて、流行っているMini PCを調べました。Mini PCとはNote PC用のパーツを利用して超小型に仕上げたデスクトップ用PCです。
いろいろ考えてちょっと長めに使いたいのでGEEKOM A8というパソコンを買いました。AMD Ryzen 9 8945HS搭載機種です。メモリーは32GBですが、メモリーが安くなったら増設するつもりです。
Amazonで買いました。仕上げはきれいだと思います。
中を開けてみたら、このようなPCはノートPCのパーツで作られているのですね。なるほどね。
小さいマシンは冷却ファンがうるさいかな、と思いましたが、NASに比べたら全然静かです。
これをうるさいって人はたぶん6畳1間でずっと近くにいる人じゃないだろうか。
しかし、新興パソコンメーカーの悲しさでサポートがイマイチです。
マニュアルというものが雑で、メンテナンスやトラブルシューティングについてなにも書いてありません。
BIOSはOSに関係ありませんから、プリインストールのWindowsが動いているうちにダウンロードして最新のものにしました。
ところで買ったばかりの私のA8はどうもUSB端子のひとつが壊れているようです。
ただいま、サポートに問い合わせ中。土日には返事がありません。元サポート部門にいた私としては土日はしっかり休んでほしいので、喜ばしいことです。
サポートは日本在住ながら中国人のようで、日本語がなかなか通じません。「USB端子がうまく動作しないため、ブートデバイスを選べない」と言っているのにWindowsを再インストールしろといいます。何度も繰り返してようやく交換の話に進みました。
10月28日に送り返しました。これからどうなるでしょうか?
30日に代替品が送られてきました。やれやれ。






