雑感(日記)

ニッチを狙うビジネス

2024年末から自動車製造会社の日産が経営不振であれこれ言われている。ホンダとの統合に失敗したなどと報道されているが、ダメな会社はもうダメになる。
日本には車のメーカーが10社以上(トヨタ、日産、ホンダ、三菱、マツダ、いすゞ、スバル、スズキ、ダイハツ、光岡自動車、日産ディーゼル、日野自動車、三菱ふそう)もある。

日産が潰れたって、しばらくはごちゃごちゃするが他の会社がカバーしてしまうだろう。
リストしている社名を見てもおわかりのとおり、日本では製造する車種によって会社が違うのだ。ドイツのベンツなんかは一社でなんでも作っているから、やり方が違う。

しかもみなさんは忘れているが、日産の筆頭株主はフランスのルノーである。ルノーはフランス政府に牛耳られているから、日産の運命はフランスに握られているといってもいい。経営者だけを無能だというのはいかがなものか?大企業にはいろんな事情があることを知らない人が多すぎる。

さてタイトルの中身だが、グチである。
先日、某販売会社に提案商談に出かけた。この会社は右から左に商品を流すだけの通販会社である。日本の通販会社のほとんどがインターネットにより、アマゾンやメーカーに食われているので零細通販会社は大変だ。いつもお伺いして思うことは「オフィスが汚い」会議室もない。訪問するたびに人が減っている。
つまり儲かっていないことは知っていた。数年前に経営が創業者から変わり、どこから来たのか素人の元サラリーマンが社長をやっている。会ったことあるけれども、経営の経験があるわけでもない。別段、才能のきらめきも感じなかった。大丈夫か?と思っていたらやはり大丈夫じゃなかった。

商談していると、自社がなんのために存在しているのか、存在理由を理解していないようだった。もうひとつ、自社が売っている商品をまるで理解していないこともわかった。
なぜ無意味な商品を並べているのか、おつきあいなのか?と思っていたが、実はなにもわかっていなかったんだと理由がはっきりした。退職してしまった前任の人のほうがまだマシだったと思う。
最近は販売ルートの細い化粧品やデタラメな冒険譚をかぶせた商品が並ぶ。
お客を騙してお金を得ることはやるべきじゃない。少なくとも自社のスタッフが信じられるものじゃなきゃ。

10年以上のつきあいだったのだが、わけのわからない会社になってしまっていることがわかってしまったので静かに立ち去ることにする。

ニッチを狙うビジネスはその分野のエキスパートでなければ務まらない。

ウチの近所にドローンパーツのリアル店舗があるが、お客がいない。
店の人はドローンについてあまり知らない。ベータフライトというオープンソースで飛べばよしとして、それ以上考えていない。だからやはり売れない。

ウチの近所には整体などの店舗がたくさんあるが、お客がいない。
たんにマッサージするだけならば、みんなマッサージや揉み屋さんに行く。
「整体」となぜいうのか考えたこともないのだろう。

ニッチをやるならば、お客さんより知識がなければ務まらない。

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