当たり前ですが、ChatGPTやGenSparkの台頭の前にはGoogleの単語検索を騙くらかす手法のSEOはすでに無意味です。
このブログでは常々書いているように、Googleがユーザーのために正しい検索結果を示そうとしているのに、それを捻じ曲げるのがSEOです。そうやって無理に自社サイトを見させたところで、ユーザーは「関係ない」と見限るだけです。トップページにアクセスは来ても内容を読んでもらえなかったら意味ないじゃないですか。
むしろそれほどアクセスがなくても数ページ読んでいただいたほうがサイトとしては望ましいはずです。SEO業者ってもともとこういう本来の目的をわざと無視します。そうしないとお客を騙せないからです。
「サイトの情報をユーザーが求めるものに整備する」ってのは当たり前でSEO対策以前の問題でしょ。やらないWEB管理者の怠慢です。
そうでなくてもEC業者は「Googleリスティング広告はもう意味がない」と言ってますしね。
そしてAIはサイトへの案内はしません。ユーザーが知りたい結果をユーザーにもたらします。
今はもう本すら残っていませんが、インターネットの黎明期、Yahoo!はウェブサイトの検索ディレクトリーでした。
「サーチャー」と呼ばれる人々がジャンルでおすすめのウェブサイトを手入力で更新していたのです。
Yahoo!のディレクトリーに乗る乗らないでページビューがまったく違いましたから、やはり姑息なノウハウが蔓延していました。AllAboutもディレクトリーサービスがスタートでした。そのころもGoogleタイプの検索エンジンもありました。Alta Vistaは代表選手でしたが、あまりヒット率がよくなかったのでディレクトリー型がもてはやされたのです。
ご存知のとおり、ディレクトリー型は今は影も形もありません。「キュレーション」と名前を変えて、特定の人が自分の好きなサイトのリンクリストを作るくらいです。他人のふんどしで相撲を取ることはインターネットの世界ではたいした価値をもちません。米国のYahoo!は潰れましたっけ。
このようにITの世界に「絶対の覇者」はいません。さらにいうならばGAFAの陰謀なんてのもあるわけがありません。
ハイテク企業は「世界をどうこうする」ってことには関心がなく「自らを大きくするには」しか関心がないし、うかうかすると技術革命で衰退するのです。
ついでですが、フリーエネルギーの普及について「石油メジャーが邪魔をして」などという話をいまだに信じている人がいます。いやいや今、石油って儲からないビジネスです。ちょっと各社の決算書を見ればわかります。むしろ代替エネルギーが喉から手が出るほど欲しいのが石油メジャーです。陰謀論って技術もビジネスも知らない無知な人々が自分の生活のカタルシスのためにのめり込む現実逃避に過ぎません。