ITで遊ぶ

リストラされた人へ

VMWareがBroadcommに買収され、VMWareの従業員が大量にリストラされたようです。

リストラを経験したことがない人、リストラの全容が見えていない人は、残酷にも「リストラされた人って会社に必要なかった人でしょ」などと考えています。

違います。

そもそも会社を完全に合理化しようとするならば、総務、経理、人事、営業事務すべて部長がいればアウトソースできます。

繰り返します。間接部門なんて割り切ればアウトソーシングで済ませられるのです。
実際に外資系企業のほとんどは経理部門は日本に人がいないはずです。
あなたがもし間接部門にいてリストラされた人をバカにしているようならば、私はあなたに言いたい。「あなたの部門は潜在的にリストラされる危険に常にさらされていることに気づけよ。」

しかし利便性を考えると、雇えるならば自社に従業員がいたほうがいいよね、と考えておいているのです。

リストラとは、利便性とコストを天秤にかけて人を削っていくことです。

ですから、いちいち、個々人の能力なんか見ません。たまたま今所属している部門ごと切っていくのです。

もちろん、僻みと妬みとやっかみの日本人のサラリーマン社会では社内派閥などの政治がからみ、会社を追い出すための道具として使われることはありますわね。

それでもリストラされた人に言いたい。

自尊心は傷つきますが、たまたまいた場所が悪かっただけです。
あなたが無能ということではありません。

某大手外資系IT企業でリストラする人に課長が「あなたの仕事はありません」などとふざけた宣言をするようですが、来年はあなたの組織ごとなくなるんだよ。

多くの日本企業がリストラする時、外部インターフェースの営業を残しがちです。お客から文句言われるからです。
そして、後先を考えずにエンジニアのクビを切ります。職種ですでに区切ってますよね。
だから揉めないように見えるんだけど、だんだんお客の期待に答えられずに売上は減るんです。

私がリストラされた理由は、社内派閥のせいでした。

外資系企業の場合は大量にリストラする時は「パッケージ」と呼ばれる割増退職金が出ると思います。
(私はそれすらなかったな。)

ちょっと一息ついて、今度はなんの仕事をするのか、やりたいのか考えてみてはいかがでしょうか?

幸いにしてIT産業は空前のエンジニア不足ですから。

 

 

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