雑感(日記)

本当にリッチになるには

(以下は完全なる妄想です)

ついにサラリーマンの給料と、サイドビジネスの利益で年収が4200万円を超えた。これはサラリーマンの上位0.1%に入り、ゴールといえるだろう。

さて、これから収入を大きく伸ばすにはやはり宗教を作るしかない。

高い給料の会社?野球選手?いやいや、それを操っている人こそ真のリッチな富豪だ。

タワマン、外車だとか人が買ってるものを自分で買うなんてことを教祖はしない。
そんなものを買うことができるから金持ちだなんて、無知にもほどがある。具体的に金持ちを知らないから、想像する、もしくはテレビの番組で片鱗を見るしかないからね。

幸福の科学、創価学会、旧統一教会、天理教、金光教、いずれも大成功している。
信者の中には全財産をくれる人もいるそうだ。

リフレクソロジー、アロマ検定、カウンセラーなど人生を縛り付けなくても、あたかもそれでお金儲けができそうに信じさせる宗教はいくらでもある。
英国には存在しない療法であっても銀座に店があれば、信者は勝手に誤解して数百万円でも払う。

程度が悪いと投資詐欺も同じだ。「儲かりそうなことを教えてくれる」となると人は野放図に財布を開く。
この間書いたファンドラップに手を出してはいけないもそうだが、証券会社が儲かる方法を教えてくれると結果すら見ないで盲信する信者はいくらでもいる。

軽い宗教だと、ブランドもそうだ。
LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンというブランドを扱う会社がある。
傘下のブランドを見てみよう。(Wikipediaより)

数限りなくある。

  • LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン)
  • Dior / Christian Dior (ディオール/クリスチャン・ディオール)
  • GIVENCHY (ジバンシー)
  • FENDI (フェンディ)
  • LOEWE (ロエベ)
  • CELINE (セリーヌ)
  • PATOU (パトゥ)
  • EMILIO PUCCI (エミリオ・プッチ)
  • KENZO (ケンゾー)
  • Loro Piana (ロロ・ピアーナ)
  • BERLUTI (ベルルッティ)
  • Donna Karan (ダナ・キャラン)
  • MARC JACOBS (マーク・ジェイコブス)
  • Thomas Pink (トーマス・ピンク)
  • StefanoBi (ステファノ・ビー)
    STELLA McCARTNEY (ステラマッカートニー)
  • Dior / Parfums Christian Dior (ディオール/パルファン・クリスチャン・ディオール)
  • GUERLAIN (ゲラン)
  • BeneFit (ベネフィット)
  • LAFLACHERE (ラフラシェール)
  • ACQUA DI PARMA (アックア・ディ・パルマ)
  • MAKE UP FOR EVER (メイクアップフォーエバー)
  • Parfums GIVENCHY (パルファム・ジバンシィ)
  • KENZO Parfums (ケンゾー・パルファム)
  • fresh (フレッシュ)
  • Perfumes Loewe (ロエベ/パフュームス・ローウェ)
    ウオッチ・ジュエリー
  • TAG HEUER (タグ・ホイヤー)
  • FRED (フレッド)
  • DIOR Watches (ディオール・ウォッチ)
  • Chaumet (ショーメ)
  • HUBLOT(ウブロ)
  • ZENITH (ゼニス)
  • BVLGARI(ブルガリ)
  • De Beers (デビアス)
  • Tiffany & Co. (ティファニー)
  • VENDORAFA(ヴェンドラファ)
  • Moet & Chandon (モエ・エ・シャンドン)
  • Dom Pérignon (ドン・ペリニヨン)
  • Krug (クリュッグ)
  • Ruinart (ルイナール)
  • Veuve Clicquot Ponsardin (ヴーヴ・クリコ)
  • Hennessy (ヘネシー)
  • BELVEDERE VODKA (ベルヴェデール)
  • Glenmorangie (グレンモーレンジ)
  • Ardbeg(アードベッグ)
  • 10 Cane
  • Wenjun
  • CHANDON (シャンドン)
  • CLOUDY BAY (クラウディー ベイ)
  • Cape Mentelle (ケープ メンテル)
  • Newton (ニュートン)
  • Terrazas de los Andes (テラザス デ ロス アンデス)
  • Château Sancerre (シャトー サンセール)
  • Lapostolle (ラポストール)
  • Numanthia (ヌマンシア)
  • Château d’Yquem (シャトー ディケム)
  • Château Cheval Blanc (シャトー シュヴァル ブラン)
  • Cheval des Andes (シュヴァル デス アンデス)
  • Taylor’s (テイラー)
  • MERCIER (メルシエ)
  • DFS (DFS)
  • Sephora (セフォラ)
  • La Samaritaine (サマリテーヌ)
  • Le Bon Marché (ボン・マルシェ)
  • Miami Cruiseline Services (マイアミ・クルーズライン・サービシズ)
  • RIMOWA (リモワ)
  • Pinarello (ピナレロ)
  • GROUPE LES ECHOS (グループ・レゼコー)
  • ROYAL VAN LENT (ロイヤル・ヴァン・レント)
  • JARDIN D’ACCLIMATATION (ジャルダン・ダクリマタシオン)

確かにブランド名を汚さないいいものは作っているだろう。それが下請けであってもね。
けれども、その製品の性能以上の値段で売買される理由は「高級な感じがする」ということと「これを買っていれば間違いなく自分も高級な人グループに属し、持っていない人よりも審美眼もあれば財産もあるかのように無学であっても見栄をはることができる。どんなダーティな手段で手に入れたカネも清浄化される」という教えを盲信しているからだ。
だから商品は人に見せびらかすことができるものに限られる。服、酒、化粧品、香水、時計、アクセサリー、靴
その欲望にはきりがないから、こんなにブランドがあってもお布施は延々と流れ込んでくる。

車は投資額が大きいので上のブランドチェーンでは買収できないようだ。
が、ベンツはドイツのトヨタだ。なんでも作ってる。高級車だけ輸入して「ベンツは高級車の会社」と洗脳しているのはすごい。(注意:日本はものすごく物価が安い国であることを忘れないように)
ジャガーは電動自動車を発表した。しかし「中身は自社では作らない」と公言しているが、あいかわらずジャガー信仰はなくならない。信者には不都合な事実はなにも聞こえないようだ。

さらに規模は小さいが、教えがはっきりした宗教もある。

大規模なものでは、ウォルト・ディズニーシリーズ。

日本だけならば、ウルトラマン、仮面ライダー、ポケットモンスター、鬼滅の刃、エヴァンゲリオン、機動戦士ガンダム などはその宇宙観に人(とくに洗脳されやすい子供)を取り込み、そこにありそうなもの、サービスを売る。

これらも仲間内には見せびらかすことができる。
熱心な信者は「ガンダムには人生のすべてがつまっている」と聖書扱いまでする始末だ。

もっと軽いものだと有名イタリアンレストランなどだ。

「有名シェフ」はほとんどがタレント事務所がテレビに出演させている。よくよく調べたらわかる。必ずテレビ、タレント関係者がかかわっている。
とくに最近のテレビ番組はスポンサーがいないので、宣伝と番組がぐちゃぐちゃにまざっていて、厳密に言えば放送法違反の疑いすらある。
にもかかわらず、多くの人はテレビに出ている人は本当に実力があると思いこんでいる。

有名レストランは、まずインテリアだ。これがキリスト教のゴシック建築のように人を萎縮させるくらい高級に見えないと人はそこに呑まれない。金と緑と茶色を多用したインテリアで、制服を着た下男、女中に見えるウェイター、ウェイトレスがいて、最後に飯は少ししかないことで、人はその店の信者となる。
このような状況下で皿に微量の料理の味なんて、わかるわけがない。
2時間かけて食わせれば微量であっても腹いっぱいになる。痩せろよ。デブ客。

しかもそこに登場する酒は先のLVHMのどれかのブランドだ。

素材がたいしたことなくてもロゴを入れるという錬金術がある。

例えば単なるメモ帳の価格が10倍になる。
(例:ルイ・ビトンのノート7000円)

サラリーマンで書き留めることが多く、ノートをあちこちで使いまわして、ノートの利点欠点を知り尽くしている人なら、このノートがたいしたものではないことがわかると思う。
そう、カバンに入れたらバラバラになる危険がある。ゴムバンドやなにかで留め具があるほうが好ましいことは言うまでもない。

健康食品もそうだ。
ヴィーガンだのマクロビだのが有名だが、有名人女性や上流階級の女性が参加していなかったら誰が参加するだろうか。
なんとなく流行っていふようなものこそ、周到に考えられてマーケティングされていると考えたほうがいい。

すべて本当に売りたいものには注目させずに、「高級感」「健康そうな(栄養学者に否定しつくされていても)生活」がメインに置かれる。
本当に不思議だ。何十年も何万人もの学者が情報交換して研究してきた栄養学はウソで、櫻澤 如一という医師でもなんでもない男の暴論を信じるのだ。それは内容よりも雰囲気を優先させてしまう、人間の弱さにつけこんでいるからに他ならない。

インターネットのせいで、既存のメディア、テレビ、雑誌は視聴する人、読む人が激減している。
それでも老年齢者を始めとして信じている人は多数いる。
既存メディアは食べられなくなってきているので、ますます怪しい教義の商品が出回りやすいのだ。

宗教とは神仏を信じているとは限らない。ブランドを信仰している人々の行動は宗教に熱狂している人とまったく同じである。

女性のほうが、この手の信仰に入信しやすい。高級=安定と思い込んでいるのだろう。

さぁ、どういうブランドをでっちあげて信者を洗脳し、宗教を作り金儲けしようかな。

ブランドのでっち上げは可能だ。
アパレルや腕時計ではよくやられている。
「世界的ブランド」と自からをぶち上げているけど、海外のウェブをいくら調べても出てこないブランドなんていくらでもある。だから詐欺でもなんでもない、OKなのだ。
ぶちあげる手法のひとつに「知られざるブランド」などという、自己矛盾した言葉すら存在する。

人間は群れて生きている。
だから、他人からどう見られているのか、自分がどの団体に属していると思われたいのか、の2点を生まれ落ちてからずーっと考え続けている。

上にあげたブランドという宗教はそれをとてもラクにしてくれるシステムなのだ。
人間は飛びつき喜んでお布施を払い、自ら積極的に福音書を読んで洗脳される。

本当のリッチな人々とは、ブランドを提供し大儲けする教団の運営だ。
ブランドという概念を利用し、人間の本質的に弱いところをついて、何世代にわたり手法を洗練し、儲け続けている人々はいる。それを「一流ブランド」と呼ぶ。
その手法は隠されているわけではなく、おおっぴらに存在する。

この洗脳が溶けている人はめったにいない。

基準が自分で、どこの団体に属さなくても平気な人。
いつも内面に静かな幸せをもち、外界もそれに応じて輝いている人。
自分の過去をブランド化して語るようなことをせず、今の自分に集中している人。
いなくはないが、それはひとつの悟りの境地に到達した人だといっていいと思う。

 

 

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