変化の激しい技術を使う時は、いろんなドキュメントがアテにならずに苦労します。
今回、M5Stackの開発をするために、M1 Mac(Monterey)でArduino IDEを動かすためにいろいろと苦労したので備忘録。
これを読んでいただいた方が、インストールする時にはまた状況が変わっていることでしょう。
まず、M5StackV2.6の基本的ドキュメントはこちら。
MacのPython
Mac OS12.4 (Monterey)にはPython2は入っていません。Python3が入っています。
(私の今のMacの環境にはhomebrewは入れていません)
現実には今時、Python2を使うことはないと思います。ですから私はpyenvを使うのは嫌いです。
デフォルトでも(つまりpythonと指定した時)Python3が動作してほしいので、ターミナルのzshの環境を少しいじります。
具体的には.zshrc内に
alias python='python3'
alias pip='pip3'
と定義しました。
xcodeを一度は動作させる
Arduino IDEでコンパイルすると、xcodeが間接的に利用されます。xcodeは動作させて初めてインストールされるモジュールがあるので、インストールして一度は動作させましょう。
Arduino IDEで使うUSBドライバー
M5StackのところにあるMac用USBドライバーでは正しくデータ転送できません。
(Arduinoのコンパイルログを見ると、中途半端にデバイスの情報は取れているようなのですが)
すでに問題と解決策があがっているので、ここを参照してドライバーを入手してください。
私のmacでは以下のように表示されています。
Arduino IDEのライブラリー
私がインストールした時点では、
ボードマネージャからはM5Stackを指定してインストールしますが、ファイルがかなり大きいのでエラー、時間を覚悟してください。
M5Stack Basicのボード名は”M5Stack-Core-ESP32″のようです。
M5Stack BasicはCPUとしてESP32を使っています。ESP32用ライブラリーが必要ですが”ESP32 Lite Pack”を入れました。
M5Stack用には”M5Stack”を入れたのですが、ライブラリー管理に出てくる最新バージョンの0.3.9をインストールしていると途中で”No Protocol!”というエラーでて進みませんでした。思い余ってひとつ下げてバージョン0.3.6をインストールするとうまくいきました。どころか、しばらくして見るとバージョン0.4になっていました。よくわからん。
Hello World !
サンプルコードをとにかく動かしたいものです。
ファイル→スケッチ例→(カスタムライブラリのスケッチ例の欄にある)M5Stack→Basics→HelloWorld
となかなか深いネストの中にあります。
電源オフは赤いスイッチを2回押す。一度だけではリセット。
なかなか大変でした。