(図はマイクロソフト提唱のDX)
経済産業省がDXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~というデジタルトランスフォーメーションについて日本のあるべき姿のレポートを発表した。
これね、あるべき姿はすでにヨーロッパにあるからぶれないんだけど、実現を担う日本のユーザー企業、ITベンダーのすべてが持つ課題は、木村岳史さんがすでにあげていることばかりなんだよ。
- ユーザー企業の部門ごとのブラックボックス、タコツボ化
- エンジニアの低賃金と無限責任
- ユーザー企業とベンダーの関係
言い換えると日本企業はこのままデジタルトランスフォーメーションの波には乗れず、後進国に成り下がるということを意味する。
すでにキャッシュレス社会、クラウドサービスの利用、部門のアウトソーシングなどについては日本は発展途上国並み。
過去の発展途上国のほうが余計な過去のしがらみがない点と英語でできたソフトウェアやビジネスの変化をそのまま受け入れるから進展が早かったのだ。
「日本語になっていないソフトなぞ使えん」なんていう、自分の英語リテラシーの低さを棚上げするのは日本人だけだと気づいてほしい。
みなさんが馬鹿にする中国人のビジネスマンは普通、3ヶ国語を話すんですが。
こう書くとネガティブに受け止められるでしょうけれど、課題を克服する術がない。
それは技術論じゃなく、日本企業と日本人の仕事の仕方に起因する問題だから。
日本はみんなと同じじゃないと排除する社会だから新しい効率化はできませんよね。
台風で公共交通機関の輸送力が落ちていても、何十万人もが駅に群がって、莫大に時間を無駄に使って、とにかく会社に行けばいいとする社会だもん。
みんなが駅に群がってるから文句を言いながら安心したでしょ?
それが勤務態度として重要だとマジで信じているやつは「ビジネス=金儲け」がわかっていない。
大事なことをしらないまま年老いていく。未来永劫、ビジネス上たいしたことはできないサラリーマンに留まるだろうね。
クラウドサービスに乗り換えるだけでも、既得権益がIT部門からなくなるから激しく社内の抵抗がある。
とくに金額の大きいインフラ系エンジニアとベンダーは激しく抵抗するだろう。
(クラウドではすでにいらない業種なのだ)
それを社長や役員は政治的に決着しようとする。もはやビジネスじゃない。
サクッと企業の人事部とIT部を全員クビにするくらいしないとムリ。
それともいつもの大和魂、精神論でなんとかしようとするんですかね?