Arduinoなどを使って電子工作をしよう!
はわかる。
しかし、
Arduinoなどでプロトタイピングをしよう!
ってのは、激しく疑問だ。
Arduinoで製品を作った経験があるからなおさら思う。
世の中の人はひょっとして
電子工作=プロトタイピング
と思っているのだろうか?
プロトタイピングするということは、その延長線上には製品化がないとおかしいんじゃないか?
もちろん失敗したり、そんなところまでいかないというものもあるでしょう。
しかし、製品化がゼロというプロジェクトをプロトタイピングって言うのか?
Arduinoを量産化に使うことはいろんなノウハウが必要だ。
Arduino Unoでいいのか、Arduino Proがいいのか。
簡単に書けることではないが、ピン一本でもプロトタイプとは違うことを知ってるのだろうか。
プロトタイピングっていえば、スタートアップとか横文字の雰囲気が漂う。
しかし実態は製品化なんぞとうてい及びもつかない、センサーで検知したとか、LEDが点滅したとか、くだらないものを作っている連中を見ると「それは趣味の電子工作だろ」とつっこみたくなる。
プロトタイピングの本をしばしば書いている「女性クリエーター」知ってるけど、製品化について話してみたら、そんなことをする気はゼロ。
表題の本を書いた人間もまた、IPAに「スーパークリエータ」って認定された人なんだってさ。
なんで「スーパークリエータ」がカネのない学校の先生なんだよ。
スーパークリエータのはずがなんで凡庸なことばかりして、お金にならないコーディネーションワークばっかやってるのか理解に苦しみます。
こんな基礎技術に終始する本出してる場合じゃないだろ。こんなのは高専の先生のほうがうまいよ。
スーパークリエータって落合陽一みたいな人を言うんだろーが。
こういう人って別段、IPAの「認定」なんて必要としない。
変な認定制度って本当に若者の人生を壊す。
同じものがプログラミングを伴うようなハッカソン。
みんなで集まって(日本人好きだよな)プログラミングを数時間ちゃっちゃとやってできちゃうようなものって誰もが思いつくようなチープなアイデアしかないし、そんなところにスーパープログラマーはいない。
黎明期はもちろんそれでよかったけど、まったく進歩しないでいつまでもくだらない初歩的な単純なプログラム書いて仲間内でほめあっているのは気持ち悪い。
富士通ですら、ハッカソンからビジネス化と唱えているけど蒲田のビルの入り口にはバカみたい電子工作レベルなものしか並んでいないのが事実。
事業化するってビジネスに対する深い洞察が皆無なんだよ。
真実は逆にある。
よくアイデアを必要以上に大事にする人がいるけれど、アイデアなんてハッカソンの例でもわかるとおり誰でも思いつく。問題はそれをビジネス化、マネタイズするということ。
くれぐれもその場限りの「ハッカソン」や「プロトタイピング」に白日夢を見ないことだ。
衆愚からはなにも出てこない。