サラリーマンのふり

貯金が100万円あってもどうもならない

バカな匿名ブログ記事が世の中を騒がしている。

預金が100万円ないのはクズなのだそうだ。

あーあー、お金ってものがわかっていない典型例だ。

記事を書いたやつはカネもってない、と断言しておく。

お金について語るいいチャンスなので書いておく。

 

しばしば世の中では財産をもっている人を一言「金持ち」という言葉で表現する。

この言葉がクセモノで、ビンボー人は現金をもっている人だ、と誤解する

親が不動産や会社をもっていても一律に「金持ち」と語ってしまうところが辛い。

富裕層という人々が親の代から財産をもっている。

それは現金ではない。

現金はタンスに入れておいても、銀行に預けていても目減りする。

なぜならば世の中は必ずインフレ傾向を示すから。

財産は運用されなければならない。

だから富裕層の人々は手持ちの現金は少ない。

これが質素な生活に見えたりする。

そうすると、アブク銭を持っている人のほうが「金持ち」に見えたりする。

ついつい派手に使っちゃうから。

ビンボー人は誤解してしまう。

繰り返すけれど、財産をもっている人はその財産はさらなるお金を生むべく運用されており、手持ちの現金は少ない。

財産家に嫁ぐ女が馬鹿じゃ困るのは、この「財産の運用」を理解できないと困るからだ。

美貌ひとつで玉の輿に乗って使い放題、と思っているビンボー人の女が大金持ちの家の嫁になれないのはこれが理解できないからだ。

 

財産について軽く語ったところで、少ないお金(100万円程度)について考えてみる。

これくらいだとホリエモンが常々言っている「お金は信用」の世界だ。

現金もってなくても、今晩、無料で泊めてくれる友達を何人かもっているほうが価値がある。

現金もってなくても、「飯おごってくれよ」と頼んだら「しょうがねーなぁ」と言ってくれる友達を何人かもっているほうが価値がある。

現金もってなくても、「○○についてどう思う?」と聞いたら教えてくれるか、知っている人を紹介してくれる人をもっているほうが価値がある。

100万円程度の金額なら信用のほうが価値がある。

言い換えるならば、世の中に預金していると言ってもいいだろう。

逆に友達を裏切ってでも貯めた現金なんて、あんまり価値はない。
というのも金額より、そういう貯め方をする発想の持ち主がカネを活かせるとは思えないのだ。

現金を信じている人間はいろんな意味で知性が足りないな、と思う。

時々、「私はお金以外、信用しない」という人がいる。

そういう人でも家から出かける時は無防備だ。
人を信用しないならば、誰かに突然殺されるリスクをきちんと評価できていないといけない。

電車なんてもっての他だ。電車を運営する会社は人を信用することで成立している。

改札見たらわかるが、あんないい加減な(時々、クズが飛び越える)改札で済ませているのは乗客を信じているから。
他人の信用を利用して、自分は人を信じないなんてムシがよすぎるだろう。

アメリカのセレブみたいにちゃんと自分の費用でボディガード雇うべきでしょう。

他人の信頼は利用して生きていて、自分だけ他人の信用を利用している卑怯さに気づくべきではないでしょうか。

さらに重要なことは「売り手がいなければおカネは意味がない」ということだ。
人生で重要なものには残念なことに値札がない。
生涯のパートナーを得ること、気持ちのいい家庭をもつこと、夕方にビールを飲みながら雑談できる友達がいること、

どれも売っていない。
「おカネしか信用しない」と言っている人はとても惨めだ。

 

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