2017年2月24日は世間では「プレミアムフライデー」の開始の日として、
私の中では銀座でおっさんアーティストに惚れた日として記憶されるであろう。
事の発端は、ピアノ教師の家人が「ヤマハ音楽ホールでマリンバのリサイタルがあるから行くのである」とおっしゃるので決して変わったコンサートが嫌いじゃない私はのこのこついていったのであった。
タイトルに置いたいも天で有名な「天ぷらの近藤」を奇跡的に予約ができたことも記憶されるべきことではあるが、(やっぱりうまいな、あそこは。てんぷらであっててんぷらではない。)
マリンバのコンサートで代わり映えのしない音に飽きたころに、そのおっさんは現れたのであった。
(おっさんのホームページから拝借。ほめるんだからいいでしょ?)
手で大太鼓を叩く人を初めて見た。
パーカッションの種類も半端じゃない、軽く20種類以上はあったね。
そしてグッドタイミングで声も出す。それが、楽器としてなかなかよい声なのだ。
おっさんの名前は盾 直己(たて なおき)。
パンフレットには空間音楽家なんて書いておられる。
こういう肩書つけるからこっちも色眼鏡で見てしまうんだけど、、、
バブル盛んなころに「空間プロデューサー」なんていう間抜けな職業があったのを思い出しまった。
いや確かに空間音楽としか言いようがないんだわ。
演奏していただくと気持ちいい空間になるもん。
かなりご年配だけれど、これまでどんな人生を歩んでこられた方なんだろうかと思ってしまった。
なにもかも、うますぎる。
この人のリサイタルにこそ行きたい。
あまり知られていない(と思う)のか、プロの間ではひっぱりだこなのか、ご当人だけのアルバムはamazonでは見つからなかった。
とりあえず、iTunesにアルバムがあったから買った。”The Voice Of the Earth”っていうの。
いい感じなんですよ。
瞑想音楽とも違うし、クリスタルボールみたいに単調でもない、空間音楽。
というわけで盾直紀は覚えたが、マリンバのおねえさんのお名前は忘れてしもた。