この間、人と話をしていて「英語の冠詞は難しい」という話になった。
いや、簡単なんだがな。
日本英語の文法書みたいに「Theがつくのは、ーーー」なんて覚える必要はないのよ。
そもそもイギリス人に「aかtheか迷う」というと、心底驚かれる。
理由は単純で、排他的に考えればいいから。
theってつくものは話の中で特定されているもの
日本語でいうとおっさんがよく使う「例の」みたいなもんです。
それを誤解して、「世の中で唯一無二に特定される客観性をもつもの」と考え始めるとややこしくなってくる。
話をしている人の間で特定されていればよい。
だから、数日たって話を忘れている人にとってはtheではないことはふつーに起きる。
そこでtheをつけると「たかおさーん、大げさだよー」というつっこみが入る。
みんなで「あれね!」とわかっていればtheをつけて話せる。
だから世の中には、theがつかないもののほうが圧倒的に多い。
初めて話すものはたいていaがつくか複数形か、誰かのもの。
学校英語は定義を覚えていないといけないのでしょうけれど、実用英語ではこれで恥ずかしい思いはしないと思う。