[amazonjs asin=”4826901828″ locale=”JP” title=”市場は物理法則で動く―経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか?”]
という本のアマゾンのレビューを書いた。
この本はタイトルを見て「!」となり買いました。
大正解です。
もともと、大学で経済学を勉強した私は、ここ数十年、経済学は終わったと思っていました。
なぜならば、理論どおりに世の中はまったく動かないからです。
身近な経済を利用した本によれば、
・株価と債券価格は逆の関係にある
・バブルはめったに起きない
・価格は需要と供給で決まる
・ボリンジャーバンド、ブラック・ショールズ方程式の正規分布の誤用
などなどおかしな点をあげたらキリがないです。
学問の世界でも、
・カーネマンブラック・ショールズ方程式がノーベル賞をもらったにもかかわらず、実際には役に絶たないことがロングタームキャプタルファンドの破綻で証明されました。
・ダニエル・カーネマンは「合理的行動を取る人間などいない」でノーベル賞を取りました。
どんどん経済学で「前提」としてきたことが覆されてきて、実は現実には役立たないことが証明されてきました。
この本が画期的なのは、経済学でいまだに信奉されている
アダム・スミスのいった「神の見えざる手」による均衡
などない、と喝破したことです。
もう、既存経済学への墓石に見えました。
おろかな経済学者が「マーケットにはすべて織り込まれており、瞬時に適切な価格に設定される」などという世迷い言はこの本を読めば一掃されます。
おそらく、この本の流れから新しい投機法(株の売買を私は投資と呼ばない)が考えだされることでしょう。
私も考えてみたいと思います。