雑感(日記)

神魂(かもす)神社

出雲は奇妙な神社が多い。当然で、大国主命に代表される国津神系と天照大神に代表される天津神が国譲りなどにより入り混じった土地だからだ。

この神魂神社は、古くからあるというだけで本当はなにもわかっていない、と思う。社殿は天穂日命がこの地に天降って創建したとありながら、鎌倉時代まで書物には出てこない。平安時代に建立されたのではないかといわれている。

が、奇妙なことに天穂日命の子孫である出雲国造は25代までこの神社もお世話していたらしい。(出雲国造とは旧出雲の支配者で、現在は出雲大社の宮司で現在は84代目)明治時代までは代替わりのときの儀式をこの神社で行なっていたという。天皇家と伊勢神宮の関係に近いのだろうか。

祭神はいざなぎ、いざなみの両神様を祀っていると言っている。しかし、それは中世以降にくっつけた話のようだ。

辻褄の合わない話だらけである。ここを訪れた人はなぜ、その奇妙さに着目しないのだろうか?

出雲の国造の根源にかかわる祭事を行なっていた場所を神社にした、ということではないのだろうか。

誰も言っていないようなので自分の感じたままを書くと、本当におられるのは国之常立神じゃないかと感じた。広大な空間をおもちである。

もうひとつ、ネットを見て誰もが無視している大事なことを書いておきたい。

この神社には女性の宮司さんがおられる。そのせいか、配慮がものすごく細かい。敷地内がきれいで清々しいことは当然ながら、おみくじひとつひとつに神社の判が押され、お札も「神棚がないならば、止めたほうがよい」とおっしゃるくらいである。単なる商品だったら誰がこんなことまで気にするだろうか。

よくわからない神様を補佐し、きちんとやられている宮司さんの感じがビンビンとくる神社だった。

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