4月になり新入社員の行動をいろいろいう形式にこだわる無能な人間が目立つ。
いわく、
「履歴書の字が汚いなんて言語道断」
「写真の貼りつけ位置が0.5ミリずれている」
「メモを取れといったら、写メを撮り始めた」
もし、あなたがこういう意見をもっているならば本気で自分の思考方法を疑ったほうがいい。
しばしば日本で「仕事に対する姿勢」が正しくなければいけないという言葉を聞く。
私も若いころは「そんなものかな」と思っていたし、後輩にも注意した。
しかし、今の私はまったくそうは思わない。
いつも書くがビジネス=金儲け、なのだ。
字が汚かろうがPCでの印字だろうが、必要な情報が伝わり、それがなんらかの付加価値をもっているのであるならば尊重するべきだ。
字が汚いから読みません、は、とっちゃん坊やの甘え、怠慢と言わざるをえない。
それ読むのおまえの仕事だろ。さぼる理由を作るな。
写真の位置がおかしいというのなら、それがなぜおかしいのか、精度がどれくらいが正しいのか定義をして通知しなければフェアといえない。橋梁建築で1ミリはたいした意味をもたないが、チップを作るなら1ミリの間に回路は1万本引ける。
どの精度を要求するのか定義し、理由も考えずに、なんとなくずれているからダメは自分の価値観の押し付けだ。
趣味で仕事するな、お局。
もし、「常識」を前提に仕事をするというのであれば、自分が責任を持たずに「常識」に責任を押し付けている卑怯者だ。
なぜそうなのか、についてきっちり説明できなければ仕事のプロセスといえない。
ビジネスプロセスにはすべて理由がなければいけない。
それはコンプライアンスという思想にも通じる。
スマートフォンという現代の道具を否定するならば、ボールペンも否定されるべきだろう。
仕事に対する姿勢がいいから稼げたというなら、姿勢がなっていない人間が稼げたらどう説明するんだろうか?
その時だけは、偶然を持ち出すんですかね。
その論理がクズだというだけなんですが。
追記1(2015/5/15):
最近みつけたあきれたことはgmailを使うと就活に落ちるという話だ。
フリーメールを使うのはどうかという議論は3,4年前で終了している。いま、gmailなどのメジャーなメールサービスを否定していたらビジネスは回らない。
言い方を変えるとお客様がgmailを使っていたら取引をしないということはまかりとおらない。それくらい普通に使われている。(サービスが便利にできているから)
もしあなたがメールはメーラー(OUTLOOKとか)がないと使えない、ウェブメールなんて出先でちょっとやるものでしょう、と思っているなら今すぐ考えをあらためて欲しい。メーラーはとっくに廃れていてWebメールが常識。情弱もたいがいにしてほしい。
Googleがメールサービスを始めた時、「5GBもあれば一生分のメールを預かれる」といったことが現実になりつつある。
あなたはITの変化にちゃんとついていけているのだろうか?若者の習得の早さと柔軟性を見くびっていないか?
ものを知らないIT音痴の間接部門が就活生という「本来は」お客様を斬る手段に使っているとは、その会社のITリテラシーの惨めさがわかる。
就職してはならない。
追記終わり:
企業は道場ではない。ひとつのビジネスを何十年も続けて道を極める時代は数十年前に去った。
にもかかわらず、ビジネスプロセスが10年一昔のように変わらないと思い込んで、そこに道を見つけてしまう愚か者がいまだにいる。
そういう人間が掃除などの精神修養をして仕事したつもりのいい気分になっているのはビジネスからの逃避である。(繰り返すが工場を掃除するのは必要な作業であって精神修養じゃない)
そんなことする暇が就業中にあるなら、一円でも多く稼げ。稼ぐ方法を見つけろ。それが企業の明日のためだ。
上記のような古い、ビジネスになんの関係もない価値観を主張して恥じない人間は間接部門のコスト部門の人間だと思う。
もしくは功成り名遂げた創業経営者。こういう人達は運のよさを自分の実力と誤解しているから時々、トンチンカンなことをいう。
お客さん、取引先を相手にしていないから自我が肥大し、十年一昔前の「俺様の感性が基準」なのだろう。
繰り返すが、トイレを掃除するような現実逃避をするな。
そういうことが効果があるという奴らばビジネスの戦場に出ろ。
若者のささいな欠点を根拠に全否定する無能な連中ののっぺりした顔を見ていると、本当にハラがたつ。