サラリーマンのふり

ヤリチン大王 島耕作

気配りで島耕作について書いて、思い出した。

あの漫画のすげーところは、女という女がみんな島耕作とエッチすることである。
当然、多くは人妻。

で、思ったことがある。

2chなどのネットでは結婚したことない人間も多いせいか、不倫に対してはものすごく厳しい。
全体的に眺めてみたことがあるが、不倫をした人間は財産を奪われ、暴力を振るわれ、殺されてもかまわないらしい。
不倫は相手に「精神的な死を与える」そうだ。
さすがに苦笑してしまう。
結婚に永遠の愛を夢見ている人達は、こう考えるのは当然だと思う。
あらゆるテレビドラマ、恋愛小説は結婚が愛の頂点でありゴールであり、その後は「そして、一生仲良く暮らしました」としか言わないもん。

結婚した相手を自分と一心同体だと思うというのは一種の洗脳です。
人は成長し、考えは変る。
最後は一人で死んでいくしかないんだよ?

にもかかわらず、すべてを受け入れ夫・妻・子供に依存することが結婚だというのは、ひとつの信仰にすぎません。

島耕作の世界は、グローバルビジネス、銀座、デカイ会社、伍する企業のオーナーと並べば、不倫とか小さい、小さい。

ほとんど乱交状態ではある。
ま、現実がそうですから、漫画も反映してますね。

女性も同様。いろんな男と関係をもって強くなっていく。

海外に出向した日本企業の子女の集まる日本人村もそうらしいし。
(いつも言ってるが、外資系の人間なので、日本人村とかいうものの存在すら知らない。いつも現地人と遊んでる 笑)

ヴァージン・グループの創業者兼会長のリチャード・ブロンソンの自叙伝を読んでも、スティーブ・ジョブズもいろんな女に手を出している。
彼らは正直で好きだ。

財界の有名人が亡くなると、1年ほどして必ず、実は女優の誰々さんは愛人でした、と暴露される。最近、吉永小百合さんが暴露されていて驚いたけど。。。

宝塚スターだって東京に出てくるまではえらくお金がかかる。
それも誰が負担しているかということは、昔から内緒。

愛人といっても成金の愛人は赤坂あたりのマンションをあてがわれてお手当もらって働いていないが、本当のお金持ちの愛人は仕事をする。

仕事ができるくらいの女性じゃないと選ばれないというのもあるし、仕事が相乗効果をもたらすようだし、女性が年齢と共に魅力が消えてもその女性は食べていける。
ひところ銀座では愛人に画廊をやらせることが流行ったねぇ。。。

ASKAが麻薬で逮捕され、同時に逮捕された女性は某人材派遣会社の創業者の取り巻きエンジェルの一人だった。
彼女達も仕事をしていないわけではなく、竹橋の本社には部屋があり、時々会社をあてがわれていたのは有名な事実。

このように人の人生はそれぞれ大きく違うし、属している社会で考えていることは違う。

繰り返すが考えが違うのだ。
結婚して別の異性との男女関係を深刻な裏切りと捉えるのか、娯楽の一種と捉えるのか。
私はどちらかに肩入れしているわけじゃない。
が、価値観の多様性を認識、理解できないようじゃ、いろんな人とはつきあえない。
コメントにもあるように価値観が違うと、唾棄すべきものと見るその思考の狭さが問題なのだ。

ご存知のようにイスラム教では妻を三人までもっていい。
ムハンマドは均等に愛せといった。
イスラム教は男尊女卑ではない。
戦争で男が死にまくって生活できない女性がたくさんいたから現実解を唱えたのだという。

インドなどでは相変わらず男尊女卑だ。
それを「いい」とか「悪い」とか判断するのは主観にすぎない。

結婚したら、一生他の人とはセックスしませんと目を三角にするのもひとつの考え方だし、あちこちで賢い女性と仲良くするのもひとつの考え方。
それぞれの人生でどれを選ぶかにすぎない。
他人に考えを強制することはできない。
それぞれの社会はそれぞれの考え方で問題なく動いているのは事実。

ただ島耕作で言えることは、どちらが人間としては大きく、稼いでいるかは残念だけど明らかであること。

これ読んでイライラを感じますか?
そのイライラこそが、白人が黄色人種や黒人の行動を見た時感じるものなのです。
ダイバシティとか多様性って言うのは簡単だけれども、自分の中にある価値観を揺らがされると差別だとわかっていても異質な考え方にイライラするのです。

でも、、、

そういう島耕作も団塊の世代の人間だから、他人と同じ価値観を共有し、その中で競争することに一生を費やす気の毒な人々でもあります。

今のずーっと不況で育ってきた若者は他人と価値観を共有しようなんて考えないし、
絶対に正しいものがあるなんていう青臭いことは子供のころから考えていない。

ましてや大企業が正しいなんていうと笑うだろう。
でもほんの20年前はほとんどの人が企業は正しいと思っていたんだ。

それぞれ、人生観は違い、価値観は違い、具体的には女性とのつきあいかたも違って当たり前だと思う。

若い人ほど島耕作シリーズを読むと理解できないし、特有の信念を前提としていることが、気持ちが悪くなると思う。
とくに社内の人との競争に人生をかけてしまうというところに、昭和の臭いが発酵して加齢臭がするだろう。

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