サラリーマンのふり

プロってなんでしょね?

しばしば「プロとは」という定義で社畜街道まっしぐらの発言をみかけますが、それはさておき、ここではお客からお金をもらっているんだから、それなりの仕事はしようよ、と思うことについてです。

以前、汎用的な例としてバカほど得するっていう記事を書いたことがありますが、今回は主にIT関係の会社を使っている人への暴露と注意喚起です。

現在企業で使われている多くのシステムはソフトウェア製品をカスタマイズして作られます。

いまどきゼロからPHP、C++、Microsoft Visual BasicやJavaで書いたソフトウェアって普通じゃないとおもってください。特殊な目的(製品がない)、超小規模、大規模のいずれかではないでしょうか。

(しばしば喫茶店で、中小企業の方がアヤシイ実力なさそうなエンジニアに開発を勧められ騙されているのを見かけますが、まず製品がないかあちこち同業他社を聞き歩いてくださいね。ヘボが書いたプログラムはソフトウェア資産ならぬ、ソフトウェア負債になりますから。)

ソフトウェア製品を使うとなると、必然的に採用しているソフトウェア製品の理解ってものが必要になることは、普通の人でも理解できると思います。

しかし、実態はソフトウェア製品を理解しているエンジニアってとっても少ないという事実があります。
私はコンピューターがどうやって動いているかしらないエンジニアに会っても驚かなくなりました。

嘘だと思うのならば、そこいらのお金を払っているエンジニアにどういう資格を持っているか聞いてみてください。

そして、その資格はiStudy(http://www.istudy.ne.jp/)に載っているか確認は一応してください。ここは過去問がほとんど手に入るので基本的な知識を知らなくても資格は取れます。
(これが実情!)

それでも勉強しているエンジニアはまだマシです。
残念ながら、そういう地頭のいいエンジニアはたいていカネを稼げる開発工程に回されています。

製品のサポートをしているところは、何年たってもスキルのあがらない人間なんていくらでもいます。

なぜそういうことになるか?
以前、お客さんとIBMに同時に新人が入社しました。片方はお客として聞けばいい人、もう片方はベンダーとして必死で聞きまわり調べ回る人。3年経つと同じような仕事をしていても天地ほどの実力の差がでました。

「聞けばいい」という安易な態度でいるエンジニアはずっと未来永劫、ド素人のままです。
いかに「経験xx年」がアテにならないかわかりますね。

そういうダメエンジニアかどうか判定するには、ソフトウェアで使われる技術用語すら理解していませんから、そこらへんを聞いてみてください。ここはチェックポイントです。

そして、普段、どういう調査をしているか聞いてみてください。ほとんどが「資料をまとめて、メーカー、ベンダーに問い合わせてます」としか言わないと思います。しかし、、、

メーカー、ベンダーは問題の再現条件と必要な資料を求めるのですが、それを出してくるだけの実力のあるエンジニアは本当に少数です。

ただ単に右から左にお客さんの言うことをベンダーにまわして、ベンダーから求められたことをお客に言って仕事したつもりになっています。
自分がなにをやっているかは理解していませんし、そこを指摘すると「言われなかった!」と逆切れします。
実はこれがトラブル解決にとても時間がかかる理由です。どういう環境でなぜ起きたかから質問しないといけないからです。

さらに、実力がないのに勝手に事実をフィルタリングをして知らせなかったり、ということもあります。こうなると存在意義すら疑問です。

お客さんのほうがソフトウェアを使っているうちに詳しくなり、どうもこの会社は怪しい、サポート料金を払う価値はない、と問い合わせ会社を変えることはよくあります。
その会社が有名であってもです。有名だから個別の製品の知識をしっかりもったエンジニアがいると考えるのは、論理的ではありません。

何件、保守しているお客をもっているのか聞いてみる権利がお客さんにはあると思います。
下請けを使っているか聞く権利はお客さんにはあると思います。

なぜならば、特定のソフトウェア製品をよく知っているエンジニアを養うには、たくさんお客さんがいたほうがいいからです。そのソフトウェアの保守をやっている大手ほど実力者がいるのは当然なのです。
逆を考えるとどうなるか理解できると思います。

以上、お客さんの目から見て「プロ」っていってもさぁ?という疑問に答えてみました。

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