サラリーマンのふり

自立の年

2012年12月31日の朝日新聞の一面トップは大企業のリストラのえげつない手法であった。

パナソニックが二年連続赤字でリストラをする。リストラがタブーだったシャープがする。そういう社内ではまるでリストラは天災のような語れ方だ。

経営陣が間違った道を歩んだ結果を、クビになるという形で従業員が責任を取らされているだけだ。なぜなら経営陣というその会社の中でのし上がった勝者は業績が悪かろうが、クビにはならない。株の持ち合いが主流の日本では物言う株主はいない。

以下には対策を書くけれど、「リストラされてない人間がなにをいう」と思うのであれば読まないでください。

リストラとは理不尽なものなのだ。世間やリストラしている会社は「企業の戦力にならないから」とわかったようなことを言う。
が、現場をやっているサラリーマンはわかっている。ルーレットで悪い目が出たのと同じだということが。

もともと会社とは特定の能力を寄せ集めてなにかをするものであったのが、いつしか社畜と定義されてしまった。

だから、なぜ悪い目が出たか考えても意味はない。なぜ自分なのか考えても意味はない。
自分にダメだしをしてはいけない。完璧なサラリーマンだったらリストラされないのか?否。
会社に尽くしたのに、などと考えてはならない。功績に対しては給与、賞与としてすでに支払われたものだ。

自分の人生を変化させるチャンスだと思うしか、方法がない。

もし、サラリーマンしかどう考えても続けられない、決まった仕事をやる以外は受け入れられないと思うなら転職という道しかない。が、同じことの繰り返しであることは覚悟したほうがいい。

人材紹介会社は美談のつもりだろうが、300社扉を叩いて転職できました、などという過酷なことを記事にする。普通の人間ならとっくに見切りをつける数字だ。
仕事が気に入るなどと考えてはいけないという。それでどうやって抜群のパフォーマンスを出せるだろうか。
人材会社はあなたのためを思ってはいない。自社のマッチングの割合と紹介料をくれる会社しか向いていないのだから。

日本がこんなカタチで転職市場が賑わうとは思ってもみなかった。
ホリエモンはそれを見越して「サラリーマンなんかやめちまえ」とちょっと乱暴そうなことを言う。が、彼はいつもモノゴトの本質をズバッという。

事業とは、八百屋でも小さなスナックでも行われていることだ。自分が有能だと信じられるなら自分で事業を起こしてはどうか。苦手な経理とかは実は税理士、会計士がほとんどやってくれる。そういうことが出来る人を見つけてもいい。
お客の見つけ方は謙虚にセミナーや本を読めばみつかる。インターネットというありがたい存在もある。

私はビジネスを見ていて思う。世界は自分が思っている以上に広い。

大企業にいたらまったく接点のない知らないお客もコミュニティもたくさんある。

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