新聞やテレビに経済学者を自称する人がよく出てくる。
信じてはいけない。
もともと経済学部出身で、まぁまともに経済学だけは勉強しただけに断言できます。
ずーっと経済学は見つめているけれども、今の経済学は新しい理論を模索中だし、数学偏重から脱却の過程にあるといっていいのではないでしょうかね。
大失敗の典型例は、ポートフォーリオ理論、ブラック・ショールズ方程式(伊藤のレンマの展開)でノーベル賞をもらった連中がキャピタルファンドをやって大コケしたことでもわかると思います。
理由は簡単で、実体経済と金融経済が乖離しているから。
いわゆるマネーゲームでは数百億円単位のカネがいとも簡単に動く。しかし、実体経済で数百億円の利益を生み出すのは大変なことです。
ましてや日本の経済学者できちんと論文書いて評価されている人って野口教授くらいじゃないのかな?
こんなこと書いている理由は、朝刊で「浅井隆」が「東京は世界一バブル化する」という本の宣伝を見たから。
amazonを見ればわかるけれども、
- 1990年「NTTが核攻撃される日」
- 2010年「2014年日本国破産」
- 2012年「通貨がすべて紙切れになる日」
- 2013年「株と不動産はあと二年でやめなさい」
- 2013年「国家破産を生き残るための12の黄金の秘策」
- 2013年「あと二年で国債暴落」
- 2014年「世界恐慌か国家破産か」
- 2014年「国債暴落サバイバル読本」
刺激的タイトルで本を売りつけようといい加減なことばかり書いているのだ。
この人が有名になったのは今は亡き船井さんが「本物」とか言って褒めちぎったからであって、なんの実績があるわけでもないのです。
同様のふざけたヤツに「藤巻健史」というヤツがいます。
伝説のディーラーと自称していますが、
- 2007年 「フジマキに聞け!-お金持ちになりたい?カッコよくなりたい?」
- 2010年「日本破綻「株・債権・円」のトリプル安が襲う」
- 2012年「なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか」
- 2013年「ひとたまりもない日本 根拠なき「楽観論」への全反論」
- 2014年「迫り来る日本経済の崩壊」
2014年の本はどうかわかりませんが、それ以前はタイトルからしてハズレなのは明らかです。
端的にいえば、この人達がいうことは「起きない」と言い切れるということです。
くれぐれもポジティブな風評に流されないようにしましょう。