雑感(日記)

石巻でちょっと冬を過ごして思うこと

2023年末に会社を辞めてサラリーマン生活にピリオドを打ったわけですが、在職中から助走していたビジネスを本格化するために、石巻に別宅を設けています。

自宅にあった電子機器工作の道具、材料を全部移設したのですが、専用で一部屋設けるときっちりと収まり便利です。
いつもながら思うことですが「もっと早くこうしていればよかった。。。」

場所が変われば、生活習慣も違うわけで、なかなか新鮮なことがあります。

寒さ対策

まず寒い場所なので、水道管の凍結対策はしっかりされています。
次のようなことを守らねばなりません。

  • 温水器の電源は入れっぱなしにしておく。(そのため空き家の電気代は大家が払っています。こちらでは空き家でもブレーカーを落としません)
  • 風呂の水は基本的に入れっぱなし。一定温度まで温水器が下がると循環させて凍結を防ぐ仕様だそうです。
  • 水抜き装置がある。凍結しそうな日は水抜き装置のスイッチを入れ、洗面所、台所などの蛇口を開けておく。

他にも引っ越しで使ったダンボールはスーパーに捨てる場所があるとか、私には衝撃的なことがいろいろあります。

暖房は石油ファンヒーター一択ですね。
エアコンと石油を比べるとコストは電気のほうが10倍かかるという計算もありますし、0度を下回るとエアコンの効率は極端に落ちます。
やっぱりファンヒーターはガンと温まります。

北国の冬はスタッドレスタイヤ必須?

スバルが積雪の中、車を引っ張るCMやってますが、「一年中雪が積もってる場所って日本でもごくわずかなんじゃないの?冬に車を売りまくろう作戦か?」と横目で見てます。

とはいえ、石巻はアイキャッチ画像のように雪が降っても積もらないので、スタッドレスタイヤをつける人はほとんどいないとのことです。

私は悩んだあげく布製タイヤチェーンを装備しました。Youtube見て効果がありそうなのと、つければチェーン装備と認められるようです。
チェーンを取り付けるのは避けたい。あれ、ちょっと取り付けがヤワだとボディに穴が開きます。

めったに積雪しないのにスタッドレス(+ホイール)買うのもコスパ悪すぎます。夏の間、しまっておく場所がいるし、ゴムは劣化するし。。。温暖化の今日このごろですしね。

万一の対策ーと思っていたらドカ雪が降り、さっそく試すことになってしまいました。
確かに普通のチェーンをつけるよりはラクです。ジャッキアップしなくていいし。ただ女性はしんどいと思う。タイヤの奥にひっかけてそこからするするとひっかかりを広げていくのです。結構、力がいります。
使い終わったら外します。放っておいて路面と凍結したまま走り出すと布が破れるそうです。外す方法はやはりゴムの部分をひっぱってはずします。布といえどもタイヤに巻いてあると遠心力で開きます。それをゴムで抑えているのです。指定されている時速40キロ程度が限界だと思います。

ちょっと雪がないところに出たら外して千葉まで帰ろうと思います。

石巻での食生活

漁港なので食べ物は魚介類はいろいろありますが、私もあまり好きじゃないし、友人の漁師も食べ飽きていて肉を好みますね。
街中には牛丼屋、マクドナルド、うどんや、びっくりドンキー、とんかつ屋、ガスト、CoCo壱番屋、CoCo’s、やよい軒、家系ラーメン、焼肉屋が駐車場付きで林立してます。これだけで一週間ローテーションできますな。
スーパーはイオンモールもあるし、ヨーカドー系のヨークベニマルのモールもたくさんあるので、自宅で電子レンジと冷蔵庫があればOK。

要するに首都圏でひとりで暮らすのとたいした代わりはないです。
自家用車は必須ですが、逆に駐車場がどこでもあるので悩みません。
携帯電話屋さんも、駐車場付きで1軒ずつあります。地価が安いとこうも事情が変わるものでしょうか。

人の気性

現地の人に言わせると「石巻から金華山あたりまでの漁師は、気が荒いしプライドが高い」といいます。
たしかに石巻三人殺傷事件も記憶に新しいですし、しょっちゅう身内を刃物で殺そうとする事件が起きます。
とはいえ、首都圏のように「むしゃくしゃしていたから誰でもよかった」という無差別大量殺人事件は起きないので、一般的にはまともなのではないでしょうか。

そして漁協の人々も新しいものを受け入れる人々です。

新しい漁業の例

先日もフィッシャーマン・ジャパンの若者と話をしていましたが、東京で仕事をしていて違和感が大きくなり、縁あってフィッシャーマンジャパンに来て漁師の修行をして漁師になったという人が多数います。

「ホントウにそんな人が漁師になれるのか?」と思うでしょうけれども、かれこれ10年以上の努力により、各地に手伝いに出かけられるほどになっているようです。

もし、ここを見ていて東京で鬱になりそうな方は考えてみてはいかがでしょうか?

私も彼らとの協業です。

なにより重要なことはこの団体の拠点がやはり石巻なのです。

地方創生というが(ここから長文、読まなくていい)

石巻の人の気性に触れましたが、新しい人がやってきて現地の人がどのように新しい人を扱うか、は今後の日本の地方の未来を決めると言っても過言ではないと感じます。

日本全国少子化ですが、年配の人がそれを感じることは稀なはずです。基本的に同年代周辺の人とつきあいますから、「若者が減っている」と聞いてもピンと来ない。

そうすると年長である自分のわがままをとおすわけです。
「ここに住むのなら、しきたりに従ってもらわないと」という言葉はよく聞きますが、そのしきたりとは「俺がルール」です。

危機感のない地方はそうやって新しく来た人も支配しようとし、変化を期待できないと思います。

地方創生と一言でいいますが、これから10年で日本の人口は1200万人減り、1/3近くが65歳以上の老人となります。(ふくむ俺)
地方によって大きな差が開いていくでしょう。土佐市のように、よそからきた人の事業を自分の権力欲で支配しようとするようなことをしていては事業が育つはずもありません。(真実がどうかは問題ではなく、すでにそう思われていることが問題)

自分には理解できない変化を受け入れて見守れることができるかどうかで地方の未来は決まると思います。

隣の市町村を見て同じように道の駅に野菜や地元の材料で作ったお菓子を並べたところで、それは観光業のほんのわずかな部分であって、とてもじゃないですが地元を支える事業になるわけないです。
安易な道を提案して歩いている「地方創生コンサルタント」という連中がいて、コンサルタント料を取っては夜逃げしているらしいです。

石巻や気仙沼でなぜ大きな変化が起きつつあるかというと、友人の漁師は明確に答えます。「この間の地震と津波でなにもかもなくなった。人も亡くなってしまった。だからこのままだと俺たちの明日はないと骨身にしみて知っている」

ここの人たちは危機感をもっているのです。復興バブルはそろそろ終わり、自分たちで生きていかねばならないということをよく知っています。

だから変化しようとしているのです。その変化にいささかでも貢献できれば、と思っています。

個人的見解ですが、私が生まれ育った北九州市などもなまじっか製鉄所と周辺企業があるため、鉄鋼に頼り切りで変化は難しいだろうな、と感じています。

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