給料分、働く?

よくサラリーマンの間で聞く言葉ですが、私には理解できません。
いろんな面から書いてみます。

自分の給料分を稼ぎなさい、という意味ならば

じゃぁ、間接部門、マーケ、なんてのはどーするんですか?
ましてや、取締役とか社長とかは経営者なので、関係ないですよね。
常々言っているように、取締役って会社が潰れるまで責任を取らなくていい職種ですから。

世間では労働の対価が決まっているから、という意味ならば

あなたは共産主義ですか?同じコピー取りしていても、大儲けしている会社と倒産寸前の会社では給料違っていて当たり前。
同じ会社でも儲かっている事業部と、儲かってない事業部では給料違っていて当たり前。ボーナス違っていて当たり前。昇進する速度違っていて当たり前。
認められないあなたは共産党に入ったほうがいいです。労働は一物一価ではありません。
マルクスの労働論が致命的なのは、労働は環境により付加価値が変わるということが彼にはわからなかったのです。

期待されている労働、という意味ならば

優秀な人ほど早く帰っていいはずなのに、優秀な人ほど残業が多いのはなぜ?
働き蟻が8割働かず、2割が稼ぎだすのと同様に、組織では2割の人間が付加価値を生じています。その本当の姿を見ないようにして、8割の人ほど「期待している」といい、自分はなにもしません。
本当はもう一歩をやるかやらないかで、給料の話しはそぐわないことです。

役割を果たせ、という意味ならば

じゃぁ、あなたの仕事は派遣でも務まりますね、ということになります。建前であったとしても、派遣業は仕事がきっちり定義されていて、それを達成できる人を派遣会社が「派遣」しています。
正社員が期限なし雇用ということは、会社の変化に応じて仕事をするということです。変化は小さいものは取引先とのトラブル、大きいものは事業の新設、撤退もあるでしょう。
そこで固定した役割を思い描いて、自分や他人に不満をもつのはサラリーマンとしてはガキもいいところです。会社に迷惑をかける前に派遣会社に行ってください。

ブラック企業での労働、という意味ならば

ブラック企業とは、すでにビジネスモデルが腐っていて、本来、まともに給料を払ったら倒産するからブラック化しているのです。一品数百円の飲食店、日本全国どこでも同じ低品質の服を並べている洋品店、絶対に儲からない先物取引、ウソで固めた太陽電池の押し売り、なんてものは払うべき給料を払わないから成り立っているのです。
年収100万円から1億円の開きといいますが、100万円の人は明らかに労働法違反な所得配分です。
そういう職場で、どれだけ安い給料でも「残ったものが勝ち」とか勘違いしている人間がいるからブラック化は加速されます。言い換えると、ブラック企業で率先して働いている人は労働者を裏切っているのです。

管理職の給料、という意味ならば

管理職がそういうことを言って、自分の仕事の範囲を勝手に決めていたら、確実に組織は壊れます。管理職とは、本来は自分よりできる現場の人間すらきちんと管理して、会社組織としてより利益をあげるように導くのが仕事です。
ところが、ほとんどの会社が現場で業績あげたから管理職にして、なにも教えずに放置するから勘違いマネージャが増えるのです。
「ひとつ上の立場で考えろ」というのは組織として考えろということで、これがわからないならば間違いなく穴が出来て、問題が起きます。

 

おわかりいただけたら幸いなのですが、「給料分働く」なんて言葉は意味がないのです。

 

 

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