私のブログを読んでくださっている方は多いようです。
でも、ほとんどが私と面識のない方です。
きっと年寄りではなく若い人のほうが多いと思います。
なんとなく、偏よってるけどおもしろい、と思っていただけているのでしょうか。
これから数週間にわたり、「働いてカネを儲ける」ことについて私が考えていることを共有したいと思います。
今日のテーマは「クラウドソーシング」をよく見よう!です。
本当のクラウドソーシング
不幸にしてほとんどの日本人は英語に親しみが持てません。ですから、クラウドソーシングというカタカタを見ても日本語のサイトから情報を収集することになるでしょう。
すると触れる情報によっては、大きな誤解を招くことがあります。
たとえば、Yahoo!クラウドソーシングというサイトがあります。ここを見ていたら、アンケートやデータチェックが並んでいます。確かにアンケートに答えて数十円もらうのも悪くないかも知れません。
が、これはクラウドソーシングというにはノリが軽すぎます。
次にクラウドワークスというサイトを見ます。ここの社長の吉田さんは海外のクラウドソーシングサイトを見て知っているだけに、業種を特にエンジニア・デザイナー主体としています。
プロジェクトタイプで雇い、雇われるマーケットとしては成立しているようです。
これらから、まともなサラリーマンをやっている人はアルバイト、自称フリーランスは仕事探しの場、と考えるとクラウドソーシングについて、大きく誤解してしまいます。
実際にすでにクラウドソーシングを「新しく働く形態」と誤解している人がいますが、それは誤解です。
本当のコストパフォーマンス
アメリカにoDeskという有名なクラウドソーシングのサイトがあります。ここでのジャンルは以下のとおりです。()内は登録人数
- Web Development?(16,704)
- Software Development?(9,592)
- Networking & Information Systems?(3,742)
- Writing & Translation?(9,970)
- Administrative Support?(14,732)
- Design & Multimedia?(9,860)
- Customer Service?(7,137)
- Sales & Marketing?(11,492)
- Business Services?(5,260)
頭に入れて欲しいのは、Admin(秘書)、Sales(営業)、marketing(販売戦略)などについて大量に人が登録していることです。
そして、中長期に渡り雇われている人がいて、会社という「金儲けするための組織」の構成要因として機能しているということです。
さらにショッキングなことを書きます。
クラウドワークスで今人気の”レスポンシブデザイン(PCでもスマホでもきれいに見られる形でウェブをデザインすること)”のエンジニアを見ると、一時間1,800円から3,750円とあります。oDeskで同じことができる人気ナンバーワンの人を見ると一時間3.22USD(約330円)です。
どう思いますか?
英語を毛嫌いするだけで6倍から12倍のカネを払うのであれば、英語を使うか、英語ができる人と仕事をするべきです。
ブラック企業を振り返る
長年、私は儲からないビジネスを続けていると、人件費はとめどもなく切り下げられ日本企業はほとんどがブラック化する。ブラック化させないためには、労働法を改悪する(ハードルを下げる)しかない、と思っていました。
今の安倍政権でホワイトカラーエグゼンプションを認めようとか、待遇是正を退職金パッケージで終わらせる道を作ろうというものは、この流れの上で考える労働法改悪の流れだと思っています。
それを食い止めるには、人のモラルに頼るしかないのではなかろうかと思っていました。
マクロではそれしか方法がないのでしょう。
しかし、よく考えてみませんか。
どんな会社も最初はひとり、もしくは数人の有志で始まります。その集団を経営者といいます。企業は経営者だけでは手が足りないから、雇用者を採用します。
しばしば日本では新卒で雇用された人が経営者になってしまうので、この区別が曖昧に見えますが、決定的に違います。
もし、あなたが苦労している会社と同様の環境をクラウドソーシングでつくれるならば、あなたはガチンコで勝負する会社を作るべきです。そうすると、少なくともコストメリットだけで勝てます。
ふたつの道
それゆえ、クラウドソーシングにより働く人の貧富の差は激増します。
誰もがやれる仕事はクラウドソーシングにより、激安となります。激安の根拠は国によりますから、例えば日本で耐えられなくなると、クラウドソーシングに登録して他国に移住するということが起きます。
現実にいまも、日本ではホームレスになりそうだった人がタイで一息ついて貯金までできていたりしています。
普通のサラリーマンの事務というような職業はクラウドソーシングに価格を比較され、給料はどんどん減らされるでしょう。それは法律が許すギリギリまでになります。
企業はお金を儲けるためにあります。派遣法が改定されてから企業は賃金の引き下げをまったく遠慮しなくなりました。
実は小泉政権の時代は経営者と労働者が袂をわかった時だったようです。
こう考えると派遣会社ってひどい存在ですね。ま、世界中にあるので否定もできませんが。
その後、一時的に景気がよくなっても労働者に配分されることがないことが証明されたのが2013年の上期でした。
徹底的に絞られるサラリーマンでいたくないならば、企業を経営することです。
クラウドソーシングのおかげで、起業はどんどんラクになっています。
経営者だけの会社を作れるのです。この新しい起業の方法は「社員を雇うな!」です。
次回はこれについて書きます。
どうやって会社を作ればいいのかは、このブログの一円ビジネスのカテゴリーが参考になると思います。
今、私はクラウドソーシングの営業を雇うべく、oDeskを仲間と眺めています。