サラリーマンのふり

やりとげる体力

先日も起業系の話しで「誰でも思いつくアイデアをぺらっと書いて「社外秘」」とか「思いつきでコードの一行も書けないくせにレベニューシェアで」とかにあきれている人がいた。

まぁ、当然なんだけど、新しいビジネスモデルで起業、ってのがどこからどこまでをやるべきか、って書いた文章はあんまりない気がする。

大手IT企業の役員務めた人でもわかってないことがある。
一応の基準はこんな感じかな。

A. アイデアだけではまったく価値がない。実際にそれが動くことを立証しなければビジネスにならない。
B. 「特許」が参入障壁になるというのは無知もいいとこ。特許はアイデアはカバーしない。どうやってやるか、こそ参入障壁となる。
C. 参入障壁がないビジネスはあっという間に敗退する。
D. 売ることを特定の他人、特定の他社に依存していると、最終的にはその人に依存する。言い換えると客をつかんでいない商売は惨めなものになる。少しでも複数の他社に広げる。
E. 最終的にどれくらい売れるか、ということは意識する。莫大な投資をしてお客が10人じゃ目も当てられない。
F. 商品は完璧である必要はない。お客のフィードバックが入る余地がないまで作りこむとあとあと面倒なことになる。
G. 誰が王様か決めておくこと。レベニューシェアなんて企業間じゃなければ、誰も頑張らないで必ずうやむやになる。万一、儲かってしまうと醜い争いが起きる。何度も見た。
H. 「資本」は「お金」。サラ金で金借りるのも、出資してもらうのも同じ。お金に色はない。資本調達と簡単に言うなかれ。それは借金である。

なぜ、こういうことを書いているかというと、起業するにはこれらをやりとげる体力が絶対に必要なんですね。
どれかを「誰かにやらせればいい」は、うやむやになるか、もしうまくいっても、そのやってもらった部分でもめるのです。だから、もし、やってもらったのだったら、お金を払って後から文句を言われないようにしてください。

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