俺がバカにしまくっているお役所外郭団体のプロジェクトがある。
IPA(情報処理推進機構)がやっている、未踏IT人材発掘である。
毎年見るが、「クックック」と笑える。
なにしろ、役所で「天才プログラマー」を認定し、助成するのである。
で、2000年くらいからやっているが、俺の説を裏付けるかのように、なにかモノになったものは見かけないなぁ。
あるのかな?知りたい。
(追記:あったわ、SoftEtherね。なるほど。後はどれもこれも。。。)
評価するのも大学の先生だったり、民間企業でも人事部門のど素人だったり、よくこんだけピントのはずれた人間を選べるものだ。
PMもしくは「天才プログラマー」を食べさせるためにやってるんじゃないのかな?
だから、なにができてもいいのだろう。山奥の公共工事だな。
実体を反映しているせいか、近況を見ても2008年ごろのもので、内容には「公開予定」「お待ちしてます」などしょぼい表現が並ぶ。
本当に天才が証明されているならば、先に書いたように初任給1000万円で民間に就職して成果を出すべきではないのか?
何度見ても「スーパークリエーターの認定」は笑わせてくれる。
付け加えると、もともとパソコンなんてサブカルチャーのオモチャだったのだ。あまりにポピュラーになったから、エスタブリッシュメントがやってきて我が物顔をしているが(マッキンゼーやボストンコンサルがITと発言するたびにバカみたいにニヤニヤしてしまう)、俺みたいに高校生のころから、かれこれ40年近くこの手のもので遊んでいる人間からすると、出処が間違っていると思う。
オープンソースをバザール方式というが、本当の天才はバザールの中でも光るのだ。Linux作ったリーナスやLotus Notes作ったオジーとかさ。役所に認定されて、カネ握らされた時点ですでに天才じゃない。