雑感(日記)

刑罰についての考え方

今日は私の愛するアキバで人を殺して歩いた人間に、地裁レベルで死刑の判決が出ました。
先日、他の方のツイートで「性犯罪者に人権はない。死刑」というのを見かけました。

なにか他人に迷惑をかけたから、それ相応の報いを受けろ、という刑罰の発想を「応報刑」といいます。

「それ以外にないではないか?」

そういう考えの方は人類の進歩についていけていないのですよ。

人類は犯罪に対する刑罰について、こういう考えを持つに至りました。
犯罪を犯したことについて、他の人にこうなりますよ、という見せしめによる予防と、刑の中で反省と教育の機会を与えようというものです。こういう刑罰を目的刑といいます。少年犯罪は顕著ですよね。

日本の刑罰の体系は応報刑と目的刑の折衷と言われています。
恨みなどは理解できますが、それを超えて法というものはそうなっています。

それゆえ、死刑判決では「更正の余地がない」という言葉が付加されているのです。

イスラム教などでは盗人の両手を切り落とします、先にいとも簡単に「犯罪者には人権はない」という人は、こういう刑を課すべきだと言っているのですよ。

私はものすごいゴーマンさを感じます。
自分は絶対に法律に違反しないという傲慢さ。
人をいとも簡単に残虐に裁く傲慢さ。

裁判員制度で死刑判決を出した裁判員の方がいいました。
「私達も共にそのカルマを一生背負っていくのです」
これが本当に人を裁いた人の言葉です。

だから、刑罰には情状酌量というものもついているのです。
少なくとも、残虐な応報刑のみでの判断は止めたいところです。

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