サラリーマンのふり

販売ビジネスモデル

1円家電のカラクリ0円・iPhoneの正体
っていう本を読んだ。
量販店が1円でパソコンを売れるのは、販管費という扱いだからだという。そして、メーカーからありとあらゆる名目で量販店はお金をもらう。これで固定費(地代+人件費)のかなりをカバーできれば、ひとつの製品を売る時、仕入れ原価+1円に限りなく近づいても儲かる。

そして、そのリベートはメーカーは部品メーカーに要求する、部品メーカーは素材メーカーに要求するっと、ぐるっと遡り、原資は各会社の労働者が、ますます付加価値をあげる(もしくは給料を下げる)ことでひねり出されている。でも、このリベートはバカにならない金額、かつ、販売した金額以外に収入となる、って改めて言われるとすごいことだ。

その労働者がぐるっと回って消費者である。

今や消費も労働であり、消費者にお金を払わなければ買ってもらえない

この文で、「選択の科学」にあった旧東ドイツの話を思い出した。
旧東ドイツの人は資本主義に出会って、とまどったという。というのも、共産圏では「ソーダ水」といえば一種類。でも国民の欲しい人にはほぼ出回る。資本主義ではコーラやペプシやキリがない。でも、お金がなければ買えない。 炭酸飲料だけだと、「それくらい出せよ」になるが、規模が家などになっても資本主義では同様である。

こういう人から見れば「消費は労働」ということはわかる気がする。

もうひとつ、上の本でも取り上げていた

フリー
である。この本で秀逸な点を私が覚えている限りあげると、固定費しかかからないものは、フリーになる。100人のお客のうち95人がタダ乗りでも、5人からお金が取れればビジネスがなりたつ、ということであった。

これらをもっと拡大すると、一部の消費者は消費という労働をし、そこでの意見をお客、もしくはメーカーに売る。そして、最終的にいい物が欲しいという人は高く買う、もしくは高級品を買う、ということなんだろうか。

雑誌「特選街」とかはそういうビジネスだわね。
価格コムは価格についてのみやっていることで、機能については「口コミ」で購読者にタダ働きさせている。
こっから先はもっと考えないとわからないな。

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