いろんな本を読んでいて、あ、そうかぁ、と思ったことは、先進国の中流階級は没落するという事実が歴史上、繰り返されていること。
今の日本でいうと、「品質のよい物を安くつくれる国」がいつのまにか「品質のよい物をつくれる国」になってしまっている。そうすると、安くつくる、大量につくる、は他の国へ生産拠点を移す。これをグローバル化という。
そこで行われることは、徹底的な量産品の見なおし。自動車が21万円でできてしまったりする。
グローバル化した会社は日本でほとんど雇用はしないが、会社としては成長する。車の製造業や半導体の製造工場はそうですね。こういう会社の業績はいい。でも、ほんの一握りの会社である。
一方、国内に製造拠点をもっていたら、海外に売れない。こういう会社の業績は悲惨であるし、デフレスパイラルで回復のしようがない。999円のジーンズや280円の牛丼の前に立ち尽くすばかりで、数字に基づかない感情的な経営にはしる。無意味なリストラ、パワハラ、派遣と称する二重賃金などなど。
前者のグローバル化した企業も日本に貢献しないが、(あまり税金を絞ろうとすると簡単に国を捨てる。)後者もいつまでも責任を取らない経営者としてのさばる。
同様のことは過去、スペインなどでも起きたようだ。世界中に日本どころじゃない爪あとを残したスペイン。滅ぼした文明も2つや3つはある。しかし、今はかつての面影はどこにもない。アルハンブラ宮殿で黄昏るくらいで、世界的に有名なものはといえば、これまた安売王のZARAくらいじゃないのだろうか?
先日読んだ、マヤカレンダーでも時間の流れは2011年10月28日めざして、どんどん早くなっているということだ。別にマヤカレンダーを読まなくても、体感的に時間の流れの速さはわかる。世の中のほとんどの人がなにが起きているのか理解を諦めてるし。。。
金融経済は崩壊し、実体経済に変わるという。早い話がブツブツ交換から再スタートということだ。本当かなぁ。それは成り立たないと思うけど。
先日、アメリカはアメロに逃げ、ドルを借金共々放り出すつもりである、というありそうだが実現不可能なシナリオを見た。でも、やりそうだよね。オバマの人気凋落のひとつが「もう、こんなシンドイ生活はイヤだ。」ということにあるらしい。
それはごもっともで、ジョー・スタックというアメリカで飛行機で特攻して死んだ人がいるんだが、その人の遺書を読むといかに一般的なアメリカ人が搾取されているかわかる。