機械モノがなぜか男は好きだ。理由はわからん。
腕時計なんて最たるもので、クオーツ+電波+太陽電池で究極の腕時計がいくらでもあるのに、機械式腕時計に飽きない人は世の中にいくらでもいると思う。
さて、機械式腕時計の好きな人はtourbillon(トゥールビヨン)っていうメカをご存知だろうか。
こんな時計。
めったに見かけないと思う。下の機械部分が空いている時計はよくあるんですが、それは、このトゥールビヨンにあこがれた、形をマネただけのシロモノなんですねぇ。
Youtubeで動いているところを見るとわかりやすい。
これがどれくらい作るのが難しいかというと、こちらのリンクを参考にして欲しい。
クオーツ出現以降、実用性という意味ではあんまりないのだが、最近はNC工作機で精密に作れるためトゥールビヨンといえども値段が下がってきている。とはいえ、組み立て、調整は至難の業であることには代わりはない。
腕時計は他にパペチュアルカレンダー(永久カレンダー)もなかなかのハイメカニズムであり、これらに比べるとクロノグラフなんて(タイヘンなんですが)色あせてみえます。
いずれも、マリーアントワネットの時代を生きた天才時計師プレゲが編み出したメカニズムです。実はマリーアントワネットはプレゲのリアルな客でした。彼女が依頼してプレゲが晩年(アントワネットの死後)に完成した。プレゲ社はその復刻に成功しており、以下のとおりである。
超絶的に難しい機構のてんこ盛りであり、
- パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)
- ミニッツリピーター (時刻を音で知らせる)
- トゥールビヨン (時計の姿勢による重力の影響を補正する)
- スプリットセコンド (独立した2系統のストップウオッチ)
- パワーリザーブ表示 (ぜんまいの巻き量を表示する)
- 均時差表示 (1日の時間のばらつきを表示する)
- 自動巻き (ブレゲ独自の自動巻き)
である。
いやぁ、時計って男にとっては道楽ですね。