非常に残念だったが、Ruby on Railsを諦めた。Ruby on RailsはJavaの数倍の生産性だ、ということで興味深く勉強した。生産性の高さの秘密は、
- WEBでありそうなルーチンがビルトインされている
- MVCモデルが開発ルールとして決まっている(フレームワークだからね。)
- 一般的な開発で共通に使うライブラリーが完備
- コーディング規約が決まっている
- 周辺のユーティリティも充実
なんだろうな、というイメージを持った。
諦めた理由は次のとおり。
- 規約が大量にあり、覚えきれない。そして刻々とかわる(部分的に使うことはムリ)
- データベースを触らせないようにしているようだが、おかげでフィールド名その他をはっきり認識しないままでいてしまう。
- デバッグが不可能に近い。どこでどうトラブルが起きたかさっぱりわからない。単なるスペルミスでも、エラーが次々とクラスのエラーを引き起こしていく。オブジェクト指向のよさであるカプセル化は皆無に近い。
- 日本語化するgettextのインプリのされ方が辛い。こんなメンドウなことをするくらいなら、コードを埋めておいてメッセージングオブジェクトを作っておいたほうが簡単。
プラグインがいろいろあるのはありがたいが、トラブルシューティングがさっぱりわからない点で自分で開発に使うのはムリ、と諦めた。
もっともその前に演習問題が最新のライブラリーでは動作しない、どころか呼び出し方まで全面的にかわっているので、調べるのにものすご?く時間がかかった。
オレがアホなせいなんだろう。ちょっと使いこなせないな。本を書いた人はこんなわけのわからんものがわかるなんて賢い人なんだろうなぁ、と思った。
でも、大規模開発ならJAVAのSTRUTSがそびえ建ち、軽く開発するならPHP+好みのフレームワークで十分。RUBYで開発するのは「よほどのこと」がなければ広まらないと思う。Railsが「よほどのこと」かと思ったが、これではJAVAとPHPの間に割って入れるほどのものではないように、私は感じた。
こうしてRubyはあきらめたわけですが、(本は都合、4冊ほど買いました。) 心情的には日本人の作ったオブジェクト指向言語がもっと流行ってほしい。PHPを凌駕してほしいな、とは思います。