SYSLINUXはもっとも簡単なブートローダーです。ブートローダーとは、OSをコンピュータ内部に展開する最初のプログラムのことをいいます。Windowsでも実は最初にNTLoaderというローダーが走ります。LinuxではGRUB,LILOが有名です。
SYSLINUXの特徴として、Linux上でもWindows上でもセットアップができる便利さがあります。また、サイズが小さく、扱いやすい特徴をもっています。
マニュアルもほとんどぺら一枚程度で簡単なんですが、いまだに日本語に訳されていないように思えたので、翻訳してみました。
従来、SYSLINUXには、FAT32では動かない、とか、簡単なことしかできないから使えない、とかいうさみしい伝説があります。いやいや、そんなことはありません。
私はDebian Linuxのネットワークインストールを行うためにSYSLINUXをいろいろ触る必要がありました。それもすべてWindows上で準備しました。そのためには、SYSLINUXの理解は必須でした。
きっといろいろ使い道のあるローダーだと思いますので、SYSLINUX翻訳とISOLINUX翻訳をのっけておきます。
とはいえ、いつもの逃げ口上をいっておきます。この翻訳は誰に断ったわけでも、誰かのレビューを受けたわけでもありません。ご存知のように技術翻訳は翻訳者の理解度により、訳の品質が大きくかわります。入門レベルの私がどこまで、著者の意図を再現できたかは自信ないです。でも、SYSLINUXの文書が日本語になっていないがために、あまり使われないのは非常に残念です。その思いで掲載しました。