私達はとっくに年金だけで暮らせない

起業への道

「2000万円足りない」って世間で騒いでるけど、正直に言って騒いでいる人間は馬鹿だな、と思う。

確かに親や今年金をもらっている団塊の世代で年金だけで暮らしている人達はいますよ。
でも、年金がいくらか知ってるのかね? 年収で300万円くらいだよ。
つつましく暮らしていくことは可能だ。

話がややこしくなるけれど、年収300万円って年寄り連中からしたらすごい低所得という認識なんですよ。
高度成長期、バブルとその余韻で逃げ切った世代ですから、彼らは彼らで我慢しているつもりです。

そして団塊の世代は大量にいますから、多数決の原則の民主主義下では若者にメリットのある法案なんぞ絶対にとおりません。改善の見込みはない。少子化の怖いところはここです。

一方、何十年も前から年金だけでは暮らせない、とファイナンシャルプランナーや経済学者はずーっと言っていました。

みんながそれを馬耳東風で聞き流したのは、親が年金で暮らしてるという事実があり、足りなくなると言われても目の前の事実じゃないかぎり理解できない人が普通だからだと思うのです。

私は30歳代くらいの時に「なにが将来、安心か?」と考え続けたことがありました。
元々の理由は転職するということは、退職金をアテにできない人生になるということだったからです。
でもよくよく考えたら退職金ってゴールデンパラシュートでもなんでもないんです。
3000万円もらっても30年で割れば年間たったの100万円。
しかも貯金、年金はインフレに無力です。すぐに期待しなくなりました。

貯金は目減りします。
日本の銀行が日銀からタダ同然に金を借りているくせに庶民の貯金にも金利を払わない理由は、彼らのビジネスモデルも破綻しているからです。
ぶっちゃけ片っ端から田中貴金属で金貨に変えたほうがマシではあります。

しかし目減りするというお金の特性から、お金はストックであってはならない、ということがわかります。
したがってフローのお金が生涯を考えると安心なのです。
フローのお金って、稼ぎ出すお金です。

たとえ年間100万円でも30年稼ぎ続けられれば退職金よりいいということです。
31年目も翌年もありますから。

高齢者の稼ぐ方法として、株式投資がしばしば語られます。

しかし株で稼ぐのは簡単ではありません。

なぜならば株は自分じゃコントロールできない。
ここでしばしば書いていますが、上場企業の経営陣でも愚か者は愚か者です。(人格がどうかは知りません)
今のリクシルのお家争い、大塚家具のバカ女社長、スルガ銀行の創業家など多数のバカ経営者がいます。
話題になっていないけど、株価の低迷している将来がみえない上場企業のバカ経営者はいーぱいいます。

新聞というみーんなが見る情報を根拠に四季報というこれまたみーんなが見る情報を基に同じことしか書いていない株取引の指南本、それで株価の変動を予想するってことが「俺にはできる」っていううぬぼれはやめたほうがいいです。

株式投資でド素人が巷のやっすい本を読んで半分くらい理解してるくらいで儲かるならば、こんなにラクなことはありません。
60歳前後の世間知らずの年寄りが「俺も儲けてやる」と考えて株に手を出して失敗するのは当たり前です。
そして会社で他責にすることになれているから、本が悪い、講習会が悪い、俺は書いてあるとおりにやったとか騒いだ後に誰にも相手にされず自己責任の重さを知るのでしょうね。年を取っての授業料は高いものとなります。

少しだけやって儲かったら寿司食いに行く、遊びに行くぐらいが妥当です。

株で儲ける方法はインデックスを利用したパッシブ運用だということは多くの学者により証明されています。
プロのトレーダーだって、パッシブ運用には勝てないんです。
言い換えるとすべてのアクティブ投資信託はうまくいかないことがわかっています。すべての、です。

確定拠出年金なんぞは博打を打たず、山崎元氏が言っておられるように円建てとドル建てのインデックスファンドに半分ずつ投資しておくことが最も賢い方法であり、それで議論は終わりなのです。

 

高い利回り(利益)がほしいのであれば、時間をかけて起業するほうがリスクが低いといえます。
なぜならば、時間をかけてうまくいくものを見つけることはサラリーマンにこそ許されている方法だからです。

ビジネスは投資よりは簡単です。だって八百屋のおばちゃんもやってることですよ。

10年かかろうが、20年かかろうが、年金で暮らせないと騒ぐくらいならサラリーマンのうちから、暇をみつけては自分のビジネスを見つけるべきです。

ただし他人と同じことをしてはダメです。
コンサルタントなんて相当に貴重なスキルじゃないとやるべきじゃありません。

もちろん、どこかに嘱託とか顧問とかで雇われるという手もなくはありません。
が、役職定年のように権力もなにもなく、どーでもいい仕事で雀の涙ほどの謝礼をもらうことがうれしいですか?

独立する時、投資する時に避けなければならないことは、

群れたがるな

誰かといたら安心というのは、その誰かに責任をなすりつけたい自分の心の弱さです。
会社では許されますが、組織を離れたら許されることではありません。
人脈なんてものは、こちらがなにかを持っていればギブテクで働くものであって、手ぶらのくせに人脈をあてにしてもなにも起きません。

もしホワイトカラーで生きてきたのに、ビジネス全体を学ぶことがないとしたら雇われ人を続けるしか仕方ないですね。
会社の地位で満足して、自分の仕事をしてこなかったということです。

体力が衰えてきてからの、警備員や店員は若者より採用されにくく、仕事も堪えます。

一定年齢で会社をリストラされるかされないかは、あなたの業績と関係ないです。

そもそもリストラなんていうまったく前向きでない雑なその場限りのことをする経営陣が、いちいちこいつは社に貢献してるからクビにしないなんていう細かい調整をやると思いますか?

富士通を見ればわかるじゃないですか。数年前に55歳以上の姥捨て山会社を作り、最近は45歳以上の間接部門は直接部門に回す。
役員になれた人間は先輩、同僚、後輩を裏切り地獄に叩き込むのです。ビジネスという対外的なことで苦労するより、社内というおらが天下で暴れたほうがラクですからね。

会社が儲からないビジネスモデルに遭遇した時に、次の事業を生み出せない連中にリストラする資格はないのですが、日本の企業の制度では会社が倒産するまで役員は責任取らなくていいことになってます。
その証拠に上場企業ですら株主総会でクビになった経営者なんていませんよね。
会社の組織はサル山と同じです。政治が絡み合いまともな判断なんて期待しちゃいけません。
株主の権限行使がさも悪いかのように報道される、日本は社会主義国です。

政府とか会社とか自分がコントロールできないもののせいにして、現実から顔をそむけてもなにも変わりません。

すべてを自分でやる、という決心をしてこそ稼げるのです。

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