心と体

ダイエット特集(食の好みと誤った記事)

10キロ痩せました。

が、私の場合、何度も痩せているので今後の維持のほうが問題です。

今回、私が痩せた理由はダイエットしたからというより、食の好みの変化です。

年齢のせい(だと思う)で脂っこいものがとても苦手になりました。

大好きだったカレー、チャーハン、焼肉、、、どれも「キツイから勘弁」という感じで近寄らなくなったのです。

中華料理の「◯◯炒め」なんてのは喜んで食べてますが。

そうしていると「腹減ったぁ」というような強烈な飢餓感がきません。
なぜだろうか?

もう一方で、ミョウに乳酸菌が気になり始め「腸内フローラ改善」と称して、発酵食品であるヨーグルト、ヤクルト、カルピス、その他を積極的に流し込んでいました。

するとどんどん痩せ始めたのです。今も減り続けています。

炭水化物は食事としてはあまり取りません。ご飯、麺類もあまり食べたくない。
インスタントラーメンは好きですが、作る前に麺を半分に割ります。

そのくせ、甘いもの、杏仁豆腐とかフルーツジュースとかはかなり飲んでます。

ランチにフルーツ盛り合わせなどという、従来は考えられなかった女の子のようなもの食ってます。

それでも痩せていきました。

おそらく「ご飯一杯は角砂糖14個分」などといいますが、食事であまり糖分を取らずジュースなどでとっているからかもしれません。

カロリー制限とか糖質制限とかとあまり関係なく、これは食べ物の好みの変化なんだなぁ、と思いました。

痩せている途中から正体不明のファーストフードを受け付けなくなりました。
わりあいと完成品で売られているハンバーグなんて好きだったんですが、同じノリで食ってまずさに心底後悔。なんか、腸が受け付けない感じです。

食べ物の好みの変化で体重は劇的に変わりますね。

 

さて、糖質制限を主張されているお医者さんが「栄養士でも栄養に関して正しく知っているとは限らない」とおっしゃっています。

それは私もネットの記事で気になっていました。

ダイエットの知識としては大事なことなので最初に要約しておきます。

脳の栄養はブドウ糖だけではない。

ダイエットで誤った記事には「三大栄養素と決められている糖、タンパク質、脂質は食べなければならない」と書いていますが、低糖質ダイエット理論では三大栄養素は誤っているというところからスタートしています。学問は進化し続けているのです。

2015年の厚生労働省「日本人の食事摂取基準」には糖質は必要栄養素ではないことがすでに明記されています。
「三大栄養素だから糖は必須」と書いてある記事は信じちゃダメ。古いです。

不勉強なライター、栄養士はタンパク質からケトン体ができ、脳もケトン体からエネルギーを取り出せるということを知りません。

医師によっては人類が米、小麦などの穀類を食べる以前、狩猟によるタンパク質がメインの栄養補給だった頃はこちらのエネルギーサイクルのほうが主だった可能性が高いとおっしゃっています。
農耕が始まり文明が始まったのはほんの数千年前。それ以前の二十万年近く人類はほとんど糖を取らず狩猟で生きながらえたのです。
このことをしっかり記憶してください。江戸時代の食事が理想なんてウソ以外のなにものでもありません。

しばしば指摘されることですが、血糖値を下げるホルモンがインシュリン一種類しかないことは、人体の弱さのひとつに挙げられていますが、食生活の変化の可能性が高いのです。人体ってそんなにころころメカニズムは変わりませんから。

農耕民族の日本人の腸が長いなんてウソですからね。

医者と栄養士じゃ勉強の量がまったく違いますし。

ただ、ガッチリと低糖質ダイエットをやることは簡単ではないです。以下に理由をあげます。

  • 食費がかかる。
    コンビニで米、麺は安いです。レストランで炭水化物おかわり無料は安いから可能なのです。
    しかしタンパク質は高いです。
  • ケトン体臭。
    低糖質ダイエットをやっていると、体から特有の臭さがわいてきます。ケトン体臭と言われるものです。
  • ぼーっとする。
    オフィスで脳をがっちり使う仕事をしていると、ぼーっとしてきて激しい時は気分が悪くなります。
    こういう時、糖分をふくんだ甘いドリンクを飲むと劇的に効きます。インシュリンがドバっと出ている感じで嫌ですね。

やはり糖質を極力取らないけど、ゼロではない、という程度のほうがお財布にも体にも優しいのではないかと思います。

 

ウソな記事はいろいろあります

ジュースの濃縮還元では「加熱される」と言い切っている記事がネット上にはとても多いです。

しかし事実は違います。例えばカゴメがひっそりつぶやいているこの記事をみてください

真空蒸発は加熱するとはいえ、気圧が低いため低い温度で沸騰します。
だから栄養分析では濃縮還元もストレートも変わらないのです。

果物から果汁として絞っただけでも、時間が経つと刻々と栄養分は変化します。
ストレートだからずっと栄養、成分が保持され続けることはありません。
こういう針小棒大な話をし判断を誤らせる表現は健康食品業者がいつも使う手口です。

おいしい果汁が飲みたいなら、ジュースなんか買わずに飲む直前に果物を絞ることです。
ウチでも毎朝、スムージーを作っています。それでも数分で色や粘性が変化します。

なんとなく「大手業者の作っているものはよくない。零細業者のシンプルな作り方のほうがいい」という雰囲気はどうなんでしょうか。考えてみてください。

「茶のしずく」石鹸騒ぎでもそうでしたが、自社で製造設備を持たない会社が企画だけして不備な製品を作ると、最初は被害を認めません。自主回収なんてこともありえないでしょう。
健食会社で自社製造の会社がどれくらいあるでしょうか。

一方でカゴメのような農場を持ち、自社で製造、販売している食品会社はあらゆる問題に目を配っています。気づいたら自主回収をします。

理論的にどちらの商品をあなたは信じますか?
雰囲気に騙されてはいけないと思います。

もう一点、自然食品っぽくみせたストレートジュースは値段がおかしいのです。
自宅の近所のスーパーでガラス瓶入り青森県産ストレート果汁リンゴジュースは340円程度です。
自然食品などでは同量のガラス瓶入り青森県産ストレート果汁リンゴジュースは1300円でした。
この値段の差はなんなんでしょうか。

飲んでみると「自然がぁ」とかいう触れ込みより、リンゴの種類による味の違いのほうが大きいです。
大手企業と健食自然食品店、どちらを信じるのも自由ですが、雰囲気で騙されないでください。
とくに日本人は一見、かわいそうな人に弱いですから。

 

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