あいかわらず、コンサルティングファームがタケノコ商法の本を出している。
(タケノコ商法とは、みずからの資産を一枚ずつ脱いで売ること)
広告見ただけでつっこみどころ満載www
同時にいくつもこなせない→効率重視の仕事かアイデア重視の仕事かを区別する
ツッコミ:ITの分野では同時多重処理の仕事の方法は確立している。いくつも持つと「スラッシング」という仕事きりかえのオーバーヘッドがあがり効率が下がることはわかっている。
情報が少なく舞えに進めない→まよわず現場に行く
ツッコミ:そうやって自分の先入観で見た浅い知見で誤ったガイドを何度繰り返せばコンサルティングファームは理解するのだろうか。
ダメな原因がわからない→クリティカルシンキングで原因と結果を分析する
ツッコミ:原因がカオスである場合、ニュートン力学的原因結果思考は、因果関係を見つけられない
問題の解決法が見つからない→事実、解釈、解決策の順に考える
ツッコミ:解釈を誤ると見事にコケルことを自白している
優先順位をつけるこのが苦手→マトリックス上にタスクを書いた付箋を貼る
ツッコミ:これだけが妙に具体的動作である。ITの分野では重要度と緊急度は違うものだということがわかっている。またビジネスリソースの消費に応じた優先度の付け方は方法論が確立している。多くの場合の優先順位の付け方はこれらを混同していることが多い。そんなことも知らないのか。
会議が長い→会議は報告、レビュー、ブレスト、チーム作りの4つに分ける
ツッコミ:そんなことは子供でもわかっている。日本の会議は儀式であり人間関係の醸成とお上とのコンセンサスを取る場である。
いつまでも話が平行線→相手と同じ土俵に立たずに思考する
ツッコミ:その問題や価値観にしか目が向かないのがコンサルティングファームの優等生のダメなところなのだ
相手と関係を築くのに時間がかかる→自分との共通点を探してもらう仕掛けをする
ツッコミ:著者は女性だ。ここでいきなりオンナを売られても困る。むしろ、人は会っている時間よりも回数で親しさを感じることに注目すべきだろう。コンサルティングファームの考えは往々にして人間を理解していないことはミンツバーグ教授の指摘するところである。
プレゼンに説得力がない→要点を3つに分けて、30秒で伝える
ツッコミ:コンサルティングファームのプレゼンは往々にしてへたくそである。最初の30秒を無駄にしている例しか見たことがない。逆にいうと、人間は最初と最後の30秒しか覚えていないことは人間の特性である。
資料をつくるのに時間がかかる→事実を買い手から、意見を+するようパターン化する
ツッコミ:コンサルティングファームが残業しまくってるのはまさにこれであり、なにを言うか
上司に時間をもらえない→「一分だけよろしいですか?」と話かける
ツッコミ:これでOKなのは、著者がオンナだから。普通は話を聞いてくれない理由は違う土俵にある
何度もやり直しをするはめになる→上司に自分の仮説を伝えてから、仕事をはじめる
ツッコミ:単に責任を上司に転嫁しただけで、外資系特有の小ズルさにすぎない
上司が暴走してとばちりがくる→メールのCCとBCCを戦略的に使いこなす
ツッコミ:金融関係者に多い、やたらとCCをつっこんで、自分の正当性をアッピールする最低のやり方である。また、BCCは外資系でも卑怯なやり方だと言われている。
これを繰り返していると遅かれ早かれ会社を辞めることになる。
こんなくだらない本を一生懸命読んでいる暇があるのなら、もう少しモノを考えてみてはどうか。