ITで遊ぶ

スマホに奪われた業界www

車離れもたばこ不振も、全部スマホのせいだとYahoo!のニュースに乗っていた。

この記事がいいな、と思ったのはスマホが奪った需要を分類していて(例のいくつかは私が勝手に加えた)

  • 機能的な価値 – ゲーム機、年賀状、電話、同窓会などのハブ機能
  • 時間の取り合い – タバコ、パチンコ、新聞、恋愛
  • 可処分所得の取り合い – 車、ランチ、結婚

と考察しているところ。

同様のことは10年前と20年前に起きた。インターネットとパソコンの普及である。
この分類で思い起こすと、

  • 機能的な価値 – 電卓、事務員、印刷屋、卸問屋、既得権、電話
  • 時間の取り合い – ゲーセン、お店に行くこと、
  • 可処分所得の取り合い – 雇用、郵便、ワープロ、工作機械、プロセスコンピュータなどなどあらゆる「専用機」

将来、ウェアラブルコンピュータなどが普及したとする。

そうすると、需要と供給の大半は、インターネットとそれにつながるサーバーで賄われるだろう。
モノを売ること、物流は、大手のハブに零細業者がぶら下がることになるのだろう。

中途半端にこれらにかかわる企業は仕事がなくなると思われる。

例えば、次のような業種

  • (自称)独立系メーカー、システムインテグレーター
    (クラウドではじきだされる。もともと水平分業のパーツを作る、もしくはつなぐのが仕事だったのだから終了)
  • 独立系の消費財の小売り
    (そこでなければという情報が広まらない。amazonのマーケットプレイスにすでに兆候が見られる)
  • 車のメーカー
    (乗用車の需要って減る一方なのでは?)
  • 映画観
    (ウェアラブルでついに終わる気がする)
  • 結婚産業
    (恋愛とか結婚とか興味がどんどんなくなるのではないだろうか)

逆に、まったく電子化などに関係しない業種は伸びる気がする。

  • 僻地の旅館
  • 完全に職人が手がける作品
  • プレミアムな農作物

書いていて思ったことがある。

「夢ってどうなるんだろう?」って。

多くの人が未来に「こういうことがしたい」「こういう人になりたい」というけれども、その「こういう」はどこかで見聞きした人以外にはありえない。

そうすると、売れっ子芸能人というものは今までは、見つけてきて誰かが売れっ子になるというのを待つという方法だった。

AKB48は、「たくさん屋台に並べたから、こっから選んでよ」だった。

次は「この子がいいのです。わからないあなたがバカなのですよ。」ではないだろうか。

つまり、夢はインターネットのメディアから創りだされていくものだということになるように思う。

電通が何度か「バーチャルアイドル」を売ろうとして失敗している。大掛かりなところでは「セカンド・ライフ」も最終的には失敗した。

が、そこにはリアルに見える物語がないから、誰も見てくれだけでは共感できないのだ。
二次元アイドルはたくさんいるが、それらはいきなり絵が出てきたのではなく、ライトノベル(ラノベ)という物語があり、それを背景としているから、人に「知っている」という錯覚をもたらす。

これだけ、情報の伝播ルートが限られるようになってきたら、人の価値観を作り上げ、夢を売る、という商売が5年以内には出てくるだろう。

そうなった時、劇的にリアルの恋愛は減ることになる。リアル特有の面倒くさいものは一切ないから、純粋に恋愛のおいしいところだけを楽しめる。

それも格安で。

少子化は加速すれど、反転はしないんだろうな。

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