サラリーマンのふり

理想のブックリーダーを求めて(2)

とうとう結論が出てしまった。やっぱり、現時点で自炊PDFを読むベストデバイスは、ipadなのであった。

似たようなことは、ここでCNETの記者さんも書いていて、Androidマシンを作っている会社はすぐに高い技術をつっこみたがる、例えばHDMIのコネクターなど。消費者がタブレットをテレビに繋ぐなんて、なにもわかってない。そもそも、iPadもKindleも「なんにでも使えます」なんていう売り方はしていない。

が、日本メーカーはAndroidを載っけたら、もう何に使うかの興味はないのだ。あいかわらず社内でハードウェアを設計している連中が幅をきかせ、ソフトウェアやっている人間に命令している姿が目に浮かぶ。
Kindleなんて部品はそんなに新しいものはない。それでも、私が欲しい300グラム程度でe-ink使ってて1,2週間電源もつ。9inch程度のブックリーダーって世の中に存在せず、近いのはKindleか、ipadになってしまう。

なんども書いているけど、ハードの技術だけでなんとか世界市場で勝とうなんて戦略は20年古い。このまま日本企業がそういうアプローチを続けるならば(今のSONYだって、そうとしか見えない)、いくら高い技術をもっていても、売って儲けて再投資という新陳代謝がままならないため没落していくしかないだろう。HDMI端子を世界初で携帯電話に搭載しても、喜んでるのは作った人だけ。一方、iPadがLetinaディスプレイを搭載すると、(Appleが作ってるわけでもないのに)大騒ぎで「美しい」と賞賛の声が世界を吹き荒れる。いつになったら、ごく普通のユーザーの体験を尊重するように考えが変わるのだろうか?

そのハード屋さんだって悪意があるわけじゃなく、ロクな給料をもらわずに一生懸命やっているのだ。いったい日本の家電メーカーのエライさんたちは産業をどうしたいのだろうか?

しつこくいうけど、Appleは嫌いだ。でも、Mac, Iphone, Ipadをクラウドで連携できるサービスを提供してくれているのはAppleだけ。これが今時のお客さんを大事にする態度だと私は感じる。

結果的に、「i文庫HD」でこうやって読めるようになった。

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