ビジネスに絶対王者なんてない。(サムスン)

人はなぜ、ビジネスに正解があると思うのだろうか?マスコミの意見を横におき、企業の興亡を見れば明らかなのになぁ。
世界一の時価総額のアップルですら、数年前まではいつ倒産するかといわれていたし、iPodの成功も最初はなかったことを忘れていませんか。(iPodの成功のスタートは、白いイヤホンのラインから、って知らないのかな?)

あたかも計画的にやったからうまくいったと思っている人が大半でしょうが、絶対にそれは間違いです。サムスンの例もまた、そのひとつに過ぎません。

“絶対王者”サムスン、失速で岐路 サムスンはこれ以上は伸びないだろうと思います。

テレビを見ない私も、サムスンの狂ったような猛烈な会社生活を見たことがある。それがあたかも成功の鍵であるかのようにマスコミは伝えてきました。TOEIC800点は必須、管理職のステップをあがるには登用試験をパスしなくてはいけない、などなどの無意味な根性論。

これが成功の鍵に見える理由はなんだと、思いますか?

 

これね、一昔前の日本とまったく同じなんですね。ディスプレイやメモリーといった要素技術に長けてくると、普及品から中級品という数が出ていくビジネスに邁進する。数ははけるから会社の規模は大きくなります。

なによりも大事なのはサムスンが認めようが、認めまいが、ソニーやパナソニックというターゲットがあれば、それを追いかければいいだけなんです。できるかどうかわからないものを作る先頭企業には知恵がいりますが、追いかけるのに必要なものは体力です。

「そんなことはない」と思っているあなたへ豆知識を。
レトルトカレーの一食分の分量って、誰が決めたと思いますか?
もちろん元祖のボンカレー。180gが最初だったらしい。こうして、金属パウチの容器と分量がわかれば、後発のメーカーはどれほどラクでしょうね。
公開せざるを得ないノウハウのタダ乗りは、一般的に開発期間を半分以下に下げるといいます。

アンドロイド携帯がアップルとの泥仕合になりましたが、あの話をぼーっと見ていたらサムスンの真実はわかりません。もし、サムスンがヒューマンインターフェースの基礎研究をやっていたのであれば、アップルに酷似したインターフェースを作る必要はありませんでした。しかし、そんなものはないから法律が許す範囲でマネするしかなかったし、日本の大半のメーカーもいまだに同様です。

サムスンは日本のやり方を踏襲し、それを韓国人らしくアグレッシブに邁進しました。それゆえ、日本メーカーよりも短期間に壁に激突したに過ぎません。

先頭企業はどうしているのか?
世界のトップにたった日本の車産業を見てみましょう。トヨタ、日産、ホンダなどは必ずフラグシップともいうべき高級車をもっています。それは見栄といったつまらない理由ではなく、高級車を作ることで次の次元の車を作ることができるからです。

目の肥えた富裕層相手に高次元に新しい技術を組み合わせた車を作ってみて反応をみる。基礎技術も真っ先に高級車に投入されます。そうやって高いノウハウを維持するのです。

常々書いていますが、プロダクトアウトとかマーケットインとかくだらなくて、お客よりその商品についてオタクであればお客をリードできるに決まってます。
お客が教えてくれるとか言っている限り、次の次元には行けません。

追いつき追い越せしかやっていなかったら、追い越した瞬間、「安いよ!」しかなった企業は失速するしかないのです。

麻雀の鬼といわれる桜井章一が次のようなことをいっています。

「勝負に勝ち続けようとすれば必ず負ける。負けないようにしようとすることのみが、長く雀卓に座っていられる。」

勝つというのは、すでに競争相手がいるということです。ビジネスも負けないことが要なのです。

と、今日はエラソーなマーケッターのりの断定口調で書いてみました。

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