地震で都内は大ウォーキング大会

雑感(日記)


都内から庶民がお伝えします。
車かヘリでしか移動しないリッチなマスゴミと違って、都内の公共交通機関がストップしたため、庶民は歩くか、道端で寝るしかありません。
都内のホテル、皇居周辺の広場、その他が場所を空けてくれていましたが、それは「いていいよ」というだけで、いつ再開されるかわからない交通機関を待つ、つまり駅前広場の延長に過ぎません。

私は神田近辺から西船橋まで歩き通しました。距離はグーグルマップによると21キロと少し、時間にしておよそ4時間半でした。以下、時系列的に大ウォーキング大会の模様を書いておきたいと思います。

6時ごろの神田駅周辺では、人を待っている風な人、キャバクラの呼びこみなど、電車が動いていないにもかかわらず、まったく雰囲気はいつもと同じです。私の目からはそれが逆に、自然の力を完璧に忘れ去っている異様な人間たちに見えました。
おそらく、「2,3時間待っていれば電車は再開するさ」くらいの考えなのでしょうか、飲み屋にも大量に人がおり、すでに赤い顔をしています。私はこの時点でJRの慎重さと点検すべき施設の多さから今日の再開はないだろうと思っていたので、とうてい酒なんか飲む気になりません。この人達は本当に危ない時でも、今日の会社の人間関係中心で酒のんで災害に巻き込まれ命を落とさねばいいがと思いながら、秋葉原方面に歩いていきました。

靖国通りに出た時に、ようやく歩いて帰宅しようという人の多さに気づきました。運良く同じ方面なのでしょうか、話しながら歩いている人もいます。ひとりで歩いている女性もいます。道路は車でびっしりでまったく動きません。タクシーはなぜか「回送」「迎車」ばかりです。渋滞で車を動かすのはイヤなのでしょう。
その横をずーっと歩いていき、まず、隅田川を無事越えました。

両国から錦糸町にかけては商店街も多いのですが、カラオケ屋が再開しようとしているところに出くわしました。ここで徹夜しようという考えでしょうか、女性客の団体がいくつか入り口に並んでいました。
このあたりの飲み屋も満杯、かつホテルのロビーも人でごった返しています。

ちなみに私はiPhoneをもっています。錦糸町でJRの動いていないことを改めて確認した後、iPhoneマップでこれからどう歩くかを確認し、少し北に向かい蔵前橋通りに出て歩きはじめました。これは橋を気にしていることと、JR線から遠く離れたくなかったからなのと、千葉県民は国道14号線をたどれば必ず船橋に行けることを知っているからです。一時流行った「帰宅マップ」を見ながら歩いている人をかなり見かけました。後述しますが、あのマップがないと歩く気がしないところもあるので、役にたっているのです。

メールは全然通じません。いろいろ試しているうちに気づいたのは、
特にダメなのは携帯メールです。
ガラケーユーザーが頼るためでしょう。送ることすらできません。ところが、Gmail、Niftyなどは時間はかかっても送受信が可能でした。なんちゃってインターネットと本物のインターネットのキャパの違いを確認しました。ケータイメールの処理をするサーバーの台数なんて知れてるのです。
ついでですが、固定電話もダメ、携帯電話もかからないのですが、郊外から掛けてもらうと通じることがありました。「やっぱり無線機買おうかな」とアマチュア無線技士の私は悩んでいます。アナログ電波は家と会社間くらい届きますからね。

錦糸町公園でトイレにいきました。驚くべきことに2,3人の行列です。帰宅マップにあったとおり、トイレは重要なようです。

ここからしばらく歩くと旧中川なのですが、細い路側帯をみんな2,3列になって歩いていきます。歩道はありません。ひとりだととてもじゃないですが、歩く気がしないところです。
次に荒川を超えます。高架の首都高中環状が見えますが、いつもはトラックで渋滞しているのに、まったく車は見えません。ふと道路に目をやっても、まったく動いている様子はないです。アイドリングしたまま中古車展示場に近い状態です。車から出てタバコ吸っている人もいたくらいです。
それでも吹きさらしの荒川上は寒く、辛かったです。

しばらくすると、友人から電話がかかってきたので、しゃべりながら歩いていました。これはラク。音楽聞くより、話をしているほうが歩くことに集中していないのでラクです。人間ってほんとに仲間が必要ですね。

道もまっすぐなため、ひたすら歩きます。小岩近辺は道沿いにボクシングジムが多いことに気づきました。飲み屋、ラーメン屋、マクドナルドはいっぱいです。ちょっとした公園でタバコを吸っている人、座り込んでいる人を見かけました。先ほどから気になっていたのはバスは一台も見ないのに、バス停でひたすらバスを待っている人はいることです。お年寄りなどは仕方ないですね。

私の目の前を小柄なおばちゃんが、片手に12個入りトイレットペーパー、片手に大きくふくらんだエコバック片手に小走りに歩いていました。小走りに歩いているわりには、よく私の前にいます。寒い吹きさらしの中、この荷物で歩いているわけで「旦那はなにしてんだろ?」とか「老人にこれは無理だな」とか、社会インフラが止まると残念ですが、弱者保護なんてどっかにうっちゃられる現実を見ました。

それでも、暴動も起きなければ道端の自転車を盗むわけでもなく、黙々と歩く日本人ってモラル高いと思います。

市川大橋で江戸川を超えたら千葉です。疲れてきたのでセブンイレブンに入りました。寒いので喉が乾いた感じはしませんが、2度トイレにはいっていますから、絶対に必要なはずです。コンビニの前ではタバコすったりたむろしている人をどこでも見かけました。驚いたことに食料品、それも弁当、おにぎり、スイーツ系の棚はカラです。お菓子などはありました。100円のエビアン一本買って飲みました。さて、まだまだ歩きます。

市川を過ぎ、本八幡あたりまで来ました。このあたりまで来ると、たまに歩いている場所ですからなじみはあります。と、同時にがっくり疲れてきました。あと少しと思うと、緊張が解けるのかきびしいです。公園で座り込んでいる人も少し増えているかも知れません。驚くべきことに、通りを歩く人口密度はここまで来ても減っている感じはしません。途中から参加した人もいるのでしょうけれども、それだか公共交通機関は重要なんですね。

おじさんでもあり、少し膝が痛くなってきました。ペースは落とし気味にし歩きますが、おつかれ気味なのであまりモノも考えていません。14号線からいつもの帰宅ルートの角を曲がったとたん、誰もいない道路でした。普段は多少の人通りがあるのですが、誰も歩いていないのを見たのは始めての経験でした。

なんとか帰宅し、ベルを押しても誰も出てくれないので自分で鍵を開け入りました。
私がどんだけ苦労して帰っても家人には関係ないことです。家の中がいかに大変だったかをひととおり聞き、風呂に入って寝ました。11時過ぎでした。

コメント

  1. hirano keiko より:

    お疲れ様でした。

    風邪引きさんになっていないことを祈ります。

    夜に4時間歩くのは、昼とはずいぶん違う感じでしょうね。
    たしかに、おしゃべりしながら歩くほうが、楽ですよね。
    女性同士や恋人同士がよく歩いているのは、脚で移動していると言う感覚をわすれているのかもしれないね。

    とにかく、お疲れ様!
    無事でなにより。