ジョブズにあって日本の経営者に足りないもの

日経ITProの記者の眼のひとつのタイトルである。
中身は要するに「日本の経営者はプレゼンが下手だ」ということだけ。
おそらく、多くの人がアップルと日本の電気メーカーの違いがわかっていないんじゃないかと感じる。
何度も書いているけど、iPadをタッチパネルのついたタブレットパソコンだと考えて、後続の製品が大量に発表されている。HP Slate, Dell Streak, Lenovo IdeaPad U1などなど。おそらく、どれもほとんど売れないと思う。逆にどれもiPadの置き換えにならない、といったほうがわかりやすいか。

なぜならば、iPadが売っているものは既存のインターネットと仕事の世界じゃない。iPadを覗くと、本を読んだり、YouTubeのビデオを見たり、音楽を選んだり、TwitterやFacebookなどをソファに寝っ転がって見る世界が広がっている。

タッチパネルが好きなのですか。じゃぁタッチパネルのパソコンを作ればいいでしょ、というのがアップル以外の世界中の電気メーカーの経営者がやっていることだ。そこには
製品になんの思い入れもない。
経営してるだけ。それがMBA的にはよいとされてきているからだろう。

ジョブズがやっていることは、自分の世界観を世界に向けて発信していることだ。ジョブズはプレゼンがうまい。でも、製品について一生懸命考えて実現する。そのためにアップル社員に無理難題を常に要求する。iPhone以前にガラス面を指でこするだけのインターフェースは存在しただろうか?スタイラスペンというもので誤魔化されていた。WindowsはいつもどのOSのGUIとアプリケーションを参考にしてきただろうか?それらがジョブズのこだわり。

だから、人々は熱狂する。多くの消費者がiPhone, iPad, Macについて同じような「匂い」を感じていると思う。他社のメーカーの経営者が理解できない匂いがそこにはある。一部の報道にもあるように、おそらく次に来るものはテレビをiPadで見ることであろう。そうやって一連の製品が世界を作っていくことをジョブズは目指している。

個別の製品のハード面だけを見て、優れてるとか劣ってるとか対応しているうちに、根こそぎ攫われることだろう。
残念ながら、今の電気メーカーを見渡してアップルに勝てるビジョナリーカンパニーがあるように思えないのだが。。。

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