雑感(日記)

少子化の復習

少子化の原因を間違えないようにしょう。

サラリーマンが身近で感じているとおり、結婚しないから子供は増えない。
日本は未婚の母は無理ゲーなのでほとんどいない。
したがって結婚しないことが問題。

地方は人口減少と共に息苦しい風習がイヤで女性が首都圏に流れ込んできている。
だから地方の男性はますます結婚のチャンスが減る。

これが日本の結婚している数の変化

ここから生まれる子供が推計される。
おもしろいのは再婚率があがっている点。(グレーのバーが再婚数、緑の折れ線が再婚率)誰もいわないが、金持ちな男か魅力的な女性という強者がとっかえひっかえしているのではないかと推定される。つまり時間軸を伸ばした多婚だ。これは格差の現れだと思う。

2024年の出生数が70万人台、死亡数が160万人台だったので、日本では毎年およそ90万人ずつ減っていると把握しておけばいいだろう。

アイキャッチ画像の今年の人口分布をみてほしい。50歳より若い人が急速に減っている。
50歳以下をリストラなどしていたら、その企業は労働市場から手ひどいしっぺ返し(=就業してくれる人がいない)になる可能性が高い。

下図は中小企業庁の人口の変動データ。このグラフは縦軸の単位が100万人なので1目盛りずつ労働人口が減るということだ。

何度も書くが、この表で2025年以降は予想とか推測ではない。歴然たる事実であることを認識してほしい。

毎年人が減るけれども、若年層が主要部分なのに縮んでいく。これは年寄が若者の仕事を肩代わりすることが多いことを示しているように思う。具体的には建設業や飲食業のサービスは老齢者が普通になるのではなかろうか。オフィスの仕事の賃金はご存知のようにダダ下がりし、現業でモノを動かす仕事の給料はますますあがるだろう。

なぜならば若者は企業がそれなりの待遇で採用する(しないと企業の存続にかかわる)から。
よほど注意して見ていないと、大企業務めの人間には少子化は無関係に見えるかもしれない。
しかし、報酬の少ない仕事が末端である企業(ゼネコン、IT系、飲食などサービス業)は労働者の確保が大変になるだろうな。

誰の目にも明らかになる年は2030年。
飲食業への就業者が激減すると予想されている。もともと飲食業は儲からない。日本は飲食業参入の壁がものすごく低いから、過当競争になって久しい。だから出せる報酬は限界がある。今は当然のように居酒屋やレストランで人が料理をもってくるが、2030年以降は高級な店以外はなくなるか、老人になると予想する。
警備員や清掃員よりはラクなので、老人が就業するだろう。店もそれを拒めない。

こうやって見ていくとZ世代なんてバカにされていても、日本では貴族になり、よほどの怠け者でないといい賃金を出す仕事は常にある。肉体労働は老人のもの、となる未来だ。

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